第二十七章 ⑤天の組織図・オーガニゼーション⑵
ダイアローグ(対話)は続いている。
イレーズが話し出す。
「あ、そうそう。実は数年前から『
凛花は問う。
「神池チャンス……、ですか?」
「うん。
ゲイルが頷く。
「そうだ。年に一度、高き天から
クロスは不敵に笑う。
「クッ、ククッ、クッ……、奈落の住人には生前犯した罪に比例して
シップが補足する。
「
凛花は問う。
「年に一度の神池チャンスを掴むことができれば、霊界(地獄)での
ゲイルが応える。
「そうだ。浮かんで、
クロスがおどける。
「そうだヨ! やっとやっと『
ゲイルは
「改めて申し述べる! 冥界王(魔王)や魔神の面々は、伝記に
凛花は驚く。
「魔王や魔神が
ゲイルは
「そうだ。彼らは生前、善人を装った悪人に
イレーズは
「そう……。信じていた者に裏切られ
凛花は問う。
「いつか史実が
シップは大きなため息を
「うーむ……、残念だがそれは
ゲイルが同調する。
「善人(人格者)を
クロスが吐き捨てる。
「まァそもそも? 真相解明できる頭脳の持ち主と、史実を正しく認識理解できる人間が少なすぎるんだヨ」
凛花の心は沈む。
イレーズが優しく
「そんなに落ちこまないで? 確かに少し前までは
「……はいっ」
シップが
「もはやこの世は
しかし未來王時代は極大なる『救いの枠』と『
ゲイルは
「そうだ。この先もしも未來王が消えたとしたら
クロスは口角を上げる。
「まァ? 俺たちの本音としては? 愚かな
ゲイルは
「極等万能祭司は王のために存在し
クロスはニカーッ、破顔する。
「未來王の基本形は超クール! だけどたまーにワァオッ! スッゲェ優しいんだヨ! ツンデレ……、
イレーズが同意する。
「そ。普段は素っ気なくてつれないけどさ。気まぐれに一緒に遊んでくれるんだ。たまーに長時間お喋りしてくれることもあるよね」
シップも同調する。
「うむ。過剰に愛想が良いわけではないが、気さくで気取らない人柄である。時折見せる柔らかな
ゲイルがまとめる。
「現況に
未來王時代の今、『
凛花は得心する。
「未來王が天界と
クロスが調子に乗る。
「オオッ! さすがはイレーズのディアーだな! 賢くって良い感じだゼェ? それじゃあついでに『神池チャンス』について教えてやろうかァ?」
凛花は瞳を輝かす。
「わわっ、もしかして! 天地がひっくり返ったお話ですか?」
シップが
「こらこら、やめんかっ! 神池の物語は別枠である。それゆえ、この程度でとどめよ…………」
極等万能祭司四人衆とは。インポッシブルオーダー(不可能指令)をしれっと
そんな彼らの価値ある講話を
凛花は空を見上げて
幼きあの日から
龍神界との
そのすべては、
凛花は切に願う。
いつか天地がひっくり返った物語を聴かせてもらいたい。
そして『未來王時代』がずっとずっと
……ゆらり…………、空気が揺らいだ。
ついに物語は最終章へ!
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