第二十七章 ④天の組織図・オーガニゼーション⑴
極等万能祭司は凛花の人物像と
シップが提案する。
「では次の
凛花は
「はいっ! お願いいたします」
シップが語り始める。
「
イレーズが解説する。
「六世界は
凛花が問う。
「死後はそれぞれの
ゲイルが応える。
「そうだな。ひとまず(さしあたって)は黄泉界か霊界だ。
シップが頷く。
「運が良ければ転生可能な
凛花は
「あの……? 『魔界』には魔法使いが
シップは愉快気に笑う。
「おお、魔法使いか……。なるほど。ひょっとするとそうかも知れんなあ。魔界の魔神たちは
凛花は問う。
「未來王が統治している限り、六世界(三界冥界)の
シップは頷く。
「うむ、それは間違いない。
イレーズが微笑む。
「そ。ほんの少し気難しい冥界王(魔王)も。ちょっとだけ
シップが笑う。
「そのとおりだ。実はなかなかのグッドガイ(良い奴ら)なのだよ」
ゲイルが
「六世界最下層、
クロスは不気味な笑みを浮かべる。
「さらに悲しいお知らせだ。生前やりたい放題だった
ゲイルは
「もはや死没後に逃げ道はない。霊界では同類種同士がお互いを
イレーズが笑う。
「ククッ!
シップは息を吐きだす。
「
クロスはあっかんベー、舌を出す。
「どこぞやのインチキはァ! 死没後は『
シップが本筋に戻す。
「地獄のあべこべに。人口が少ないのは如来衆(タターガタ衆)が居住している『色界』である。彼らは五欲煩悩(色・声・触・香・味)、(承認欲・睡眠欲・食欲・性欲・財欲)を離れているため
クロスは肩をすぼめる。
「
ゲイルは
「そうだな。好意や愛着、苦悶や憂苦……。すべてを超越している者に
イレーズが補足する。
「ついでに『無色界』とはさ。精神世界だから実体はないんだ。いわば生命活動維持に必要な『六元素』ようなものだよ。良く言えば酸素みたいに絶対的に不可欠なモノだから『
イレーズが思いつく。
「あ、そうだ。実は多くの者が思い違いをしている事実があるんだよ」
凛花は首を
「思い違い?」
「そ。それはこの
クロスが同調する。
「確かになア! 人間は見栄っ張りで欲深い。あげくに
シップが付加する。
「
凛花は首を
「すでに悟っているのに?
イレーズが笑う。
「未來王はさ。
ゲイルは頷く。
「確かに。
シップが続ける。
「
ゲイルが補足する。
「例えば。
クロスが平たく言う。
「つまりはァ! もしも
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