第二十七章 ②天界法の重要性
凛花の前に四人衆が並び立つ。シップが問いかける。
「イレーズよ。今回の立法内容について
「あ……、(してない)」
シップは
「まったく仕方のない奴だな。では、私から説明するぞ」
「うん(長いから助かる)」
「……。この度、
凛花は驚く。
「え……? 私たちのための立法、ですか?」
イレーズは肩をすぼめる。
「ま、確かにそうだけど……。そんなに恐縮しなくていいよ? ふたりのためだけ、ってわけじゃないからさ」
ゲイルが爽やかに笑う。
「そのとおりだ。『
クロスはニヤリ、口角を上げる。
「ち、な、み、に、だけどなァ! 俺たち四人衆の初恋相手は
シップとゲイルは顔を見合わせる。
「うーむ。初恋、か……。確かに彼女はとびきり魅力的であるからなあ。まさしく我らは骨抜きのメロメロである。……ハッ! もしかすると五人目祭司も……?」
「ま、まさか? そんなことは……? いや、だがしかし。
凛花は瞳を輝かす。
……わあっ! この四人衆を
クロスがニヤリとする。
「それじゃァ、発表するゼェ? そのスペシャルオンリーワンのカワイコちゃんの
「わっ、ゴン子さんっ」
「クッ、ククッ! まァ残念ながら? 誰ひとりとして相手にされず
凛花は回想する。
……
……恋愛なんて一生無縁だと
そんな私の背中をポンッ! 押してくださったのがゴン子さんだった。奥秩父の三峯神社で
仁王立ちする姿が可愛くって。少し辛口だけど憎めなくて。あたたかくて頼もしくて。特別な存在であり大好きな友人だ。
……ん? あれ? だけどゴン子さんって……? う、わわあっ、納得っ!
四人衆は凛花を
「今回の立法の詳細として、
ゲイルが補足する。
「想い合う
シップが
「イレーズが短い、足りない! などと
イレーズは
「ちょっ……! それ、言わないでよ」
凛花は深々と頭を下げる。
「私たちに『共有時間』を
三人衆は
シップが提案する。
「よい機会だ。どうかな、凛花よ。『
「ご示教いただけるのですか?」
思いがけない好機に恵まれ凛花は喜んだ。
「うむ。では
ゲイルが先陣を切る。
「では始めるぞ!
クロスが続ける。
「
ゲイルが言明する。
「我ら四人衆は未來王から膨大なる
シップが
「すべての『界』に規制統制は不可欠である。正しき仕組みや
ゲイルは
「六世界の神々は未來王時代到来を歓迎し一致団結している。
シップが補足する。
「
ゲイルは同意する。
「そうだ。人類は真実を見極め学び修得する努力をすべきである。もういい加減に『
イレーズはため息をつく。
「ま、やる気のない奴らなんか放っておけばいいよ。それにさ、
凛花は感激に打ち震える。
……極等万能祭司四人衆とは。ずば抜けた超人的感覚能力を有したエキスパートだ。さらには
彼らが『
その根幹究極にあるのはただひとつ。唯一無二なる未來王を
凛花は
未來王に。極等万能祭司四人衆に。到来した
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