第二十七章 ①極等万能祭司四人衆
ピカアアァッ……!
キラリッ! ピカッピカッピカッ……! キラキラキラッ、ピカァァッ……! 無数の
ひらりっ……! ひらっひらっひらっ、ひらり、ひらひらひらひら……! ドバーンッ! 季節外れの桜の花びらが舞い上がって舞い踊る。大放出された花びらは花吹雪となって地上に舞い
ビュウウウゥーッ、ビュウウウゥッ……!
巨大クラッカーが盛大に
シン………………
フェスティバルさながらの
凛花はイレーズの腕の中で目をパチクリさせていた。目の前に
本年本日の
比類なきカリスマ四人衆がそろって
……
コン太は
「マジかよ……。極等万能祭司四人衆は実在していたんだな。……うへえぇっ! それにしても全員がイレーズレベルの
極等万能祭司の三人は凛花を
和装姿の祭司が
「この度は婚約おめでとう。私の名は『
凛花よ、
その不屈なる決意の成果として、未来王が提示した
シップは畳まれた
シップの隣に立つ
「この度は婚約おめでとう! 私の名は『
凛花よ、
ゲイルは中世ヨーロッパを想起させる繊細な
ゲイルの
「クッ、ククッ、クッ……。実に
凛花ァ、どうやらお前は
クロスは黒のゴシック調のレザーロングコートを羽織って全身モノクロームの装いだ。強いくせ毛の髪は後ろにひとつにまとめ、足元はいかついエンジニアブーツを履いている。ミケランジェロ彫刻のような完璧なスタイル。悪魔的魅力を有した
凛花は深々と頭を下げる。恐縮しつつも笑顔でご挨拶する。
「シップさん! ゲイルさん! クロスさん! はじめまして。凛花と申します。
未來の時間軸ではイレーズさんと『無限の
シップは穏やかに
「うむ。イレーズは私たちの無二なる仲間であり、家族であり、可愛い末っ子でもある。
したがって、今日より凛花は我らの仲間であり家族だということだな。皆で仲良くしようではないか! 以後、よろしく頼むぞ」
ゲイルとクロスが口角を上げる。
「イレーズは
「クッ、ククッ……。お前は、
凛花の瞳は
「あっ、ありがとうございます! イレーズさんの大切なご家族(仲間)に受け入れていただけて嬉しいです! ……とてもとてもっ、嬉しいですっ…………」
イレーズは
「あの、さ……。えーっと、うーん……。その、なんていうかさ。……あ、り、がと」
三人衆は
……オイオイオイッ! イレーズがはにかんでいるぞ! 耳と首を赤くしているぞ! まさか……? 照れているのか? ワァオッ! ブヒるッ! 萌えるっ! ファンタスティックッ!
ゆらり、ゆらり……、シップとゲイルとクロスがイレーズを囲み込んだ。ニヤーッ……、
イレーズは不吉な何かを察知する。……ヤバいッ! この場から逃げ出したいッ。…………しかしどうやら手遅れだ。
がばっ!
がしっ!
むぎゅうっっ……!
三人衆はイレーズに抱きついた。ぶちゅう! ぶちゅうっ! ぶっちゅうっっ……!
「ちょっ……! やめてよっ! ふざけんなっ、……調子に乗るなっ」
イレーズは拒否る。不機嫌顔をして抵抗する。
しかし三人衆はお構いなしだ。ゲラゲラ笑って
「もうっ、なんだよっ! しつこいよっ! ……クッ、クククッ、……あははっ!」
兄貴たち(シップ・ゲイル・クロス) のハートフルな祝福にイレーズはつられて笑い出した。
未來王の四大弟子・極等万能祭司四人衆とは
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