第二十六章 ②未來王時代(ネオフューチャー)
稲佐の浜・結界上。
「実は
イレーズが少し負い目を感じながら話し始めた。
「立法と改革ですか? 天界にも法律があるのですね?」
「もちろん。
「はい。理想的です」
「近過去において。天上界では『
「
「そうだね。俺たち(極等万能祭司)は過去に
「現在進行中なのですね。どのような方々が
「脅迫や圧力によって
「
「そもそも歴史なんて確証がない。権威者が利己的に監修した『
「恐ろしいです。学生時代、歴史を勉強していたときには
「うん。
イレーズは続ける。
「嬉しかったことはさ。
「
「そう。彼らは
「そんなっ……、ひどい……」
「続いて。理不尽な権力闘争に巻き込まれた者と戦乱犠牲者の『
「
「だけどその対極に。無数の転落者が出てしまった。
「マニピュレーター、ですか?」
「そう。この世は善人を
イレーズが
「
「後天性……。そうだったのですね」
「だけど『先天性』の
「そんな不完全な欠落人間が、心を宿す人間を
「
「他人に受容され
「そう。その
「
「ん、残念ながらね? 人間って
「
イレーズの目に力がこもる。
「
「六世界、ですか?」
「うん。この大宇宙は『
「そうなのですね」
「さらには時代の移ろいは想像以上に早かった。あれよという
「はい……」
「六世界(
「嗚呼…………」
「
「限界を超えて極限値となり、さらには不穏な
「そう。もはやそれ以外に選択肢は無かった。
「そうして遂に『未來王』が六世界の
「うん。……まあ、かなり
「そういうことでしたか……」
「そして
「わわっ? 天地がひっくり返る?」
イレーズはくすりと笑う。
「だけどその
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