第十三章 ④凛花の直感(ハンチ)
赤煉瓦ベル。
「うーん、うーん……。う? うううーーーーん…………」
腕組みしたコン太が口を
凜花に、おいらの親友であるカリスマ神霊獣使いを紹介すると約束した。凛花は無邪気なまでに喜んでいた。
だがしかし。実のところ。このミッション(任務)は簡単ではない。非常にリスキー(危険)な案件なのである。
……うーん、ヤバいぞ。
コン太はアンビバレント(複雑な心境)だった。
親友のカリスマ神霊獣使いとは。未來王の四大弟子『
極等万能祭司四人衆の個体能力値は
その中でもあいつは
しかし
なぜならあいつは! 『スーパー
無表情の無感情の不愛想。ドライでクールが基本形である。あいつのユージュアルモード(平素普段)は
あげくに人間という生命体を心から
要するに。人(龍)懐っこい凛花とは正反対の
【神霊獣使いのふたりを出会わせて友人にさせてください】
……実はこれこそが未來王からの
だがしかしこの任務は簡単ではない。
アップアップしながら思案熟考してみる。
どこか
そうだ! ふたりには『神霊獣を
…………。いやいやいやっ! ほのぼの和気あいあいの光景がまったくもって想像できないぞ! やっぱり無理なのか?
しかしながらとりあえず。
とにもかくにも。おいらは未來王から課されたミッションを
もしも結果が
ノアは眉をひそめて顔を曇らせる。そして大きなため息を
「ふう……。凛花は龍使いなのだからすべての神霊獣を
コン太はうんうんと頷く。
「そうだねえ。おいらたち龍神も神霊獣だからねえ……」
「だけど本当に会わせて大丈夫? きっと
「うーん。おいら、いっぱい悩んで考えてみたんだけどさ。結局なんにも解決策が見つからなかったんだよ」
「そうよね。相手は極等万能祭司ですもの。そもそも
「だけどさ、おそらくきっと! 何とかなるような気がするんだよ! たぶんだけどさ」
「たぶんって……、無責任ね! あの
「うーん、確かに。だけどまあ、どちらにせよ未來王の
「ああ、そうね。そうよね。凛花は未來王にお仕えしている龍使いなのだから、さすがに
「とは言えどもさ。念のために最悪の事態は想定しておかないとだよねえ……」
「ええ、確かにそうだわ! 凛花っ!
凛花は目を丸くする。
「えっ? 命懸け? どういうこと?」
「ああっ、どうしましょう! 不安だわ! もはや不安しかないわ」
ノアの曇った表情が気にかかる。飛び
凛花は少しだけ心配になる。
……短気で怒りっぽいのかな? もしかしたら攻撃的で凶暴なのかな? ちょっとだけ気難しい仙人みたいなお
凛花はイメージを
コン太の親友であるカリスマ龍使いに会えることが楽しみで仕方ない。
実はずっと以前から『コン太』という愛称を付けたカリスマ神霊獣使いに一目でいいから会ってみたい。そう天に向かって祈っていたのだ。
一見すると取っつきにくい
コン太の憎めない可愛らしい
カリスマ神霊獣使いは
密かに尊敬していた人物にもうすぐ会えると思うとワクワクする。浮き立つ心が抑えられない。
凛花は期待いっぱいに胸を
或る
愉快そうに口角を上げて微笑みを浮かべる。
それは
龍神物語は、ネオフィーチャー(新たな未來)のステージへと大きく
さあ、出発だ。
いざ、
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