テストパイロットたちのさわぎがおさまるとウルクとスノウビューティーのテストに移行する。ドニィーシャがウルクに乗り込み、俺がスノウビューティーに乗り込む。

パイロット用の宇宙服は体にフィットしており、操作性はあまり変わらないようだ。しかしヘルメットが少し重く感じる。

　呼称はドニィーシャがスター２、俺がスター１だ。

　先にドニィーシャが発進する。

　「スター２、進路クリヤー発進どうぞ。」「了解。」

そして、艦橋の管制官から指示か来る

　「スター１、進路クリヤー発進どうぞ。」「了解。」

俺はスノウビューティーを発進させる。この機体はウルクと比べて加速力がある。先行していたドニィーシャのウルクに追突しそうになる。

彼女は俺に言う。

　「今回は、慣れればいい、離れず付いてきて。」「了解。」

彼女はウルクを巧みに操作する、しかし、スノウビューティーの方が機動性は上のようである、余裕で付いていく。今回は飛行テストだけで模擬戦はない。

段々、彼女は難易度を上げていく高速で小惑星の表面をかすめていく、しかし、俺はしっかり付いていき離れない。

とうとう管制官からストップがかかる

　「スター１、スター２これ以上は危険です、帰艦してください。」「スター２了解」「スター１了解」

俺は着艦に気を使った、スノウビューティーはウルクに比べて推進力があるのでシミュレーションの感覚を補正しなければならないがうまくいった。

整備スペースにスノウビューティーを収め、ハッチを開けると、イザベラがいた。

　「初めてなんだろ、大したものだね。」「機体の性能のおかげですよ。」

　「でも、操縦しているのは、ほむらだよ」「どうも。」

　「今度、シルフⅡとやりたいね、ハチの巣にしてあげるよ。」

これって、褒められているのか？そして、俺はウルクから降りてきたドニィーシャに呼ばれる。

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