第4話 赤毛の女騎士

 俺が目を覚ましたのはベットの中であった。傍には、赤い髪の女性がいた、俺には普通の人間ではないことは、気配ですぐ分かった、戦えば瞬殺されるだろう。恐ろしい戦闘のプロである。

 俺は、右足と左肩、腹に銃創があり胸にはナイフで切られた傷があるはずだが消えてなくなっている。特に腹の銃創は致命傷だったはずである。こうやって生きているのはおかしい。

 赤い髪の女性は、俺に説明する。

 「危ない状態でしたが、医療ポッドをあなたを回収したときに用意してましたので助けることが出来ました。」「ほかに助けた人はいますか。」

 「助けたのはあなただけですよ。」「俺だけですか。」

 「私は以前からあなたを監視してました。」「俺をですか。そんな価値はありませんよ。」

 「私たちは、あなたを必要としています。」「どういうこと。」

 「いずれ、わかります。」

彼女は話を続ける。俺が今いるところはフレイムランドと言うところらしい。俺は彼女に言う。

 「そんな国は聞いたことない。」「あなたのいた世界からは、見えないところにありますから。」

彼女は説明を始める。

 「ここは、元居た世界から空間の位相がずれているため、普通の方法では見ることも出入りすることもできません。」

俺には理解できない話である。彼女は俺に説明を続けて、世界に隣接した世界と言うことで理解した。

 彼女は自己紹介をする。

 「仙田ほむら様、申し遅れましたが私はドニィーシャ・メルルです。ブラッティー・クリムゾンと言われる騎士をしています。」

ドニィーシャは説明を続ける。

 「ブラッティー・クリムゾンと言う名を持つ騎士は他にも5人います。私は出身地からアンダルシアのブラッティー・クリムゾンと言います。」

 「俺のいた国はどうなっていますか。」「大統領が内戦の終結を宣言しました。」

 「仲間はどうなりました。」「多くの人が生き残っています。あなた方は一晩で政府軍と国連軍の一角を殲滅したのですよ。」

 「みんな生きているのですね。」「しかし、ほむら様を含めて仲間はテロリストとして手配されています。」

「俺に武器を貸してください。」「何をするのですか。」

「大統領に会って、テロリストの手配を取り下げさせます。」「殺すのではないのですか。」

「子供たちが戦わなくてもよいようにしたいのです。」「分かりました。数日お待ちください。お手伝いをします。」

俺はドニィーシャが俺に利用価値があると思って助けたと考える。俺の目的のために戦力を貸してくれるなら借りておこうと思う。

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