夢・八月初旬

 大学の単位を順調に取っていた僕は、1週間に2コマしかない講義のテストを受けるためだけに電車に揺られていた。テスト勉強をする気にはならなかったので両耳にイヤホンを突っ込み曲を流して目を閉じる。

 もう3年以上通っていると理想のタイミングで目が覚める。ホームに降りてからランダムで流れていた曲を選びなおす。眠気を爆音のロックと自販機の缶コーヒーで覚ましてキャンパスへ向かった。テストが行われる講義室に到着すると既に友人がテスト勉強をしていた。単位を取るための最低限の復習を友人とする。と同時に僕は恋人と夏休みの予定を立てるためメッセージのやり取りをしていた。『浴衣着て花火見よ!』あいにく浴衣は持っていない、『じゃあ、一緒に浴衣選ばないとね』こんないかにも夏っぽいことはしたことが無かったので楽しみだ。

 テストは無事終了。予想外に簡単だったので勉強をしすぎたかもしれない。夏休みは他に何をしようか。

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