第18話:初デート!
「結局一睡もできなかった、、、」
俺はデートのことを考えながらベットで寝ていたが、デートのことを考えることによって、自分が何かやらかさないかとかそもそもデートは初めてなので緊張していたこともあって寝ることができなかった。
一睡もしていないないのに何故か寝抜けが全くなかった、
(遠足が楽しみすぎて寝れなくなるアレと同じか、、、)
廊下の方からドタドタと大きな足をってながら美穂が俺の部屋に勢いよく飛び込んできた。
「おっはよ〜〜ーよく眠れた?」
「おはよう、ああとてもぐっすりと寝れたよ」
美穂は俺に近づいてきて、俺の顔をまじまじと見てきた。
「嘘つき、、目にクマが出来てるじゃん、、、」
「え、マジ?」
俺は鏡を見ていなかったので目にクマができていることを知らなかった、(変に気を使わせたな?)
「残念だけど、、、今日のデートやめとかない?」
「なっなんで?」
(嘘だろ⁉︎すごく楽しみにしてたのに、、、)
「だって、彰人寝不足だからデート中に何かあった時不安だから、、、」
(俺のことを心配したからか、、だが俺は寝不足なんかでへたる男じゃないからな!)
「大丈夫、目の下にクマがあるかもしれないけど、全く問題はないから安心して」
「そっそう?それならいいけど、、、」
「今から着替えるから一旦部屋から出ていってくれないか?」
「うん!わかった!」
そのまま美穂は台風が去るかのように部屋から出ていった。
一応昨日のうちに何を着て行くかは決めていたので服装で悩むことはなかったがそれでも一般から見てダサい服装らしいが、、、これでも俺の持っている中で一番マシなのを選んだつもりだ。
それよりも問題なのは、目のクマだったそう簡単に消えるものではなかったので美穂から化粧道具を借りてなんとかくまを隠すことができた、うっすらと見えるがこれ以上はどうしようもなかったので諦めた。
「まあこれでいっか、、あとは髪型か〜」
一応朱莉に髪を切ってもらった時に髪のセットの仕方を教えてもらったけど上手くできるかどうかが不安だった、、、
(別にこのままでも変じゃないしこのままでもいい気がしてきたが、、、いやそうじゃないだろ!)
せっかくの初デートなんだしっかりと身だしなみは整えておかないと((服装は除く))俺は朱莉に言われたことを思い出しながら、ワックスで髪をセットしだした。
「これでいっか、、、」
我ながら初めてセットしたにしてはいい仕上がりだった、朱莉からセンター分けが似合うと言われたので、センターワケにした。
セットし終わった時にスマホの通知音が鳴った、確認すると美穂からRINEが来ていた、(一緒に住んでるんだから直接言えばいいんじゃ、、、)
『今日のデート8時にラパポートの最寄駅の前の考えない像に待ち合わせね!』
『ああわかった、、けどなんで一緒に行かないんだ?』
(どーせ住んでるとこが一緒なら一緒に行けばいいと思うのだが、、、)
『なんでって、、デートっぽいことしたいからかな?だって一緒に行ったらデートっぽくないじゃん』
『たしかに、、、』
『じゃあまた8時ね!』
『ああじゃあな』
今は5時半だったので今から出たら6時には着けるが流石に今行くには早いと思ったが、待ち合わせは早ければ早いほどいいと思ったので6時着の電車に乗った、駅で美穂っぽい人を見かけたが多分人違いだろう、、、8時に待ち合わせだからこの時間の電車に乗るわけないからだ。(まあ俺は6時着の電車に乗ったが、、、)
しばらくして、ラパポートの最寄駅に着いたので俺は降りて駅前の考えない像に向かった、まあまだいないと思うが、、、
俺の他にも考えない人の前で待ち合わせていそうな女の人がいた、30分が経っても女の人のところに誰も来なかったので我慢できず俺は話しかけてしまった。
「あの〜30分位ここで立ちっぱなしだと思うんですけど大丈夫ですか?」
「あ、、大丈夫です私が待ち合わせ時間よりも早く来てしまっただけなんで、、、って」
「「えーーーーー」」
なんとその女の人は美穂だったのだ、、、
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