消防士ニキ
セカンドバージンも無事に失い吹っ切れた私は、完全にヤリモクで出会い系サイトに登録した。少なくとも、自分に興奮して自分で勃起できる男性はちゃんといるらしい、という自信は一つ得られたので、手っ取り早く抱いてくれんかなと相手を探しまくった。
ああいう界隈はやっぱり女性が売り手市場で、始めてすぐのころはアホほどメッセージがきた。当時の私はだいぶぽっちゃり(オブラート)かつメイクもろくにしたことがなかったから顔面も整っておらず喪女全開だったけど、それでも一応写真載せてたら凸ってくる奴はわんさかいた。その中からあんまりにもおじさん過ぎる人(60代とかザラにいる)、既婚者、彼女持ち、その他なにかしらのマイナス要素がある人をどんどんブロックし、こいつならいいかなという人をピックアップしていった。
だいたいサイト内でメッセージのやり取り→お互いがよければ連絡先交換、という流れがほとんどだったけど、お前ほんとに母国語日本語か?義務教育受けたか??ってくらい話の通じんやつが半分くらいいた。インターネットは怖いンゴねえ…。LINE交換までいったのは10人いるかいないかくらいで、実際に会ったのは4~5人だったかな。
そのうちの1人が消防士ニキだった。10くらい年上で、プロフ写真が胸筋から上腕二頭筋あたりの写真で、いい筋肉してんなこいつ!って思ったのがきっかけ。(ちなみに私は三度の飯よりマッチョが大好きである)プロフィールにはスポーツ選手とかって書いてあった気がするけど、会って話聞いたら消防士だった。
ホテル直行、2~3時間で解散というスピード感に驚き、そしてセックスした後自己嫌悪にならなかったことに驚いた。思うに私のクソ重賢者タイムは行為中の自分を顧みることで起きたんだけど、この人のおかげでセックスって頭空っぽにしてするもんなんだな、と気づけたのが功を奏したのかもしれない。
この人とは私がサイトをやめるまでの約半年間続いた。特筆するようなマイナスポイントがなかったし、セフレとして割り切ってる感じが気楽だったし。この数年後サイトを再開して再会することになるけど、それはまた別のお話ということで。
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