Level 1.14β 勝者と敗者(他視点)



「あ~あ…行っちまったよ」


 俺はただ呆けて若いのが飛び込んでいった雑木林を見ていた。

 だが、あそこまで無鉄砲だったとは…驚いたな。


 フッ……これが若さか。

 まあ、一度言ってみたかっただけだ。


「お、おい。どうすんだ?」


「どうするも何も……あの向こう見ずと一緒になって俺達も藪に飛び込むってか?」


「無理だ! オラ達を襲ってきた相手は五人。しかもその一人は魔法を使ってきやがったんだぞ」


 ふむ。魔法使いが居るか…厄介だな。それなら仮に護衛を連れていても襲われ、奪われ、殺される可能性は十分ある。

 例えしょぼいレベル1の魔法だって、揃えるのにン十万ギルダ掛かる金剛ダイア鋼のフルアーマー相手でも使い様でいとも簡単に倒せることだってある。

 魔法と言えば火を飛ばしたり、石礫を飛ばす攻撃魔法だけじゃない。毒ガスとかの魔法じゃ鎧を意味をなさねえだろうし、麻痺や眠らせる魔法で無力化されらたそれまでだ――とは、俺がまだハナタレだった頃に王都の冒険者ギルドで俺の面倒を見てくれた奴からの聞き売りだがな。


 それに、この連中は単に臆病で尻込みして野盗共に攫われた娘達を追わないわけじゃあない。村の者は都住まいの連中に比べれば身の危険を察する能力は段違いだ。そうでなければ圧倒的に足りない戦力で、このモンスターと賊といった危険溢れる世界を生き残れはしない。


「そういや、その賊共にやられったていう傭兵はどうなった? 何人雇ってた」


「……一人だ。傭兵を雇えるだけのギルダがあったら嫁入りの前の娘を王都になんぞに出すもんか」


「雇ったんじゃなくて、タダで付いてくれたんだ。三等級の傭兵だって…近くの村の、同郷のよしみでってよう。歳は…さっきアンタの馬車から飛び出てったのと同じくれえだったなあ。……だのに、オラ達を逃がそうとしてよう…ううっ……」


 ……若いなぁ。

 たかが三等級一人じゃあ五人相手する時点で無謀だろうに。俺なら命惜しさに一目散に逃げたろうよ。

 コイツらと同郷ってことは――王都から最寄りのグレイム地方出身か。


「ふむ…じゃま、取り敢えず予定通り王都に向うか。なるべくゆっくり・・・・な」


「ゆ、ゆっくり? 街道沿いにある前の宿場町まで引き返した方がいいんじゃ?」


 俺は息を吐いて頭を横に振る。


「助けを呼ぶにしても、王都ハーンに向った方が良い。それに宿場町の衛兵なんぞ頼りにならん。冒険者になる根性すらねぇ奴がなるって相場が決まってんだ。捕まえられるなんてコソ泥くれえだって」


 まあ、その冒険者もそこそこに二等級になれねえからって――三等で脱冒険者リタイアした俺がよ、偉そうに言える立場じゃあねぇよなあ…。


「……それにな、いや…ハハッ」


「それに、なんだ?」


 俺は自分でも似合わねえと思いつつも笑っちまった。


「俺が乗せて来たアイツはよお。ヘリオスの道中でスパイクボアを単独で軽々と狩ってその肉を喰ったとホラを吹いてたんだぜ? あの、スパイクボアをだぞ?」


「へ? スパイクボアってーとあの・・? 針まみれの化けイノシシ?」


 信じられないのも無理はない。スパイクボアってのは難度二等級のモンスターだ。定期的に間引きされ比較的モンスター難度の低い王都近辺で出現したら結構な騒ぎになるくらいの大物だ。

 難度ってのは、その等級と同じパーティで討伐できる脅威度って意味でな。それを単独で討伐するなんざ、更に二つ上の上等級じゃなきゃ無理だろうぜ。


「ま、それでも俺はホラ吹きを信じてもいいと思うね。嘘吐きは吐いた嘘を端から馬鹿にすると無駄に熱くなるもんだが、奴は心底どうでも良いって顔をしてたからな。――さ、乗るなら乗りな。流石に日に二度も野盗に襲われるこたあねえだろうぜ」


   *


「わ、私はどうなってもいいですから。どうか他の子だけは見逃して下さい…ませんか…」


 私は怯えながら勇気を振り絞ってそう言いました。

 私の目の前には殺した人達の返り血が跳ねた、見た事も無い色艶をしたトカゲ?の革でできたクロークを羽織っている金褐色の男の人が居ます。

 ナイフも持ってますし、こんな目付きが悪い人は初めて見ました…。


 ですが、私の顔をもう一度覗き込んで大きな溜め息を吐きました。どうしたんでしょうか?


「おい、怯えんなって。助けに来たんだよ」


「ほ、本当ですか…?」


 そう言って私達の手足を縛っていたロープをナイフで切ってくれました。

 あ。その為に手にナイフを持ってたんですね……別に私達を脅す為じゃなくて。


 …ああ、私。なんて失礼な勘違いを。そもそも、私達を攫った悪い人達を倒してくれた時点で――ううっ…!


 助かった安心感と罪悪感から私は我慢していたものの堰が壊れて、泣いてしまいました。他の二人も釣られて泣いてしまいます。

 私達が泣きだしてしまったので、余計に彼を困らせてしまいました。


 私達を逃がそうとして暴れたタージが魔法使いに何かされて動けなくなってしまい、裸にされて――乱暴を受け、私も同じ目に遭いそうになった時に彼が茂みから飛び出してきてアッと言う間に三人も…。

 その後に魔法使いと強そうな人と戦ってた時に突然、雷が降って来た時から記憶がおぼつきません。まさか、あの雷も魔法なんでしょうか? 私の村には魔法が使える人が殆どいないので魔法については全然知らないんですが…。


「ちょっと手伝ってくれ」


 彼は私を連れて倒れているタージに近寄ります。

 …タージ。可哀想に、最初に襲われた時に矢を受けていました。

 まだショックが抜け切らず震えて見ているだけしかできない私をよそに、彼は無力化した魔法使いを脱がせて水とお薬を見つけてくれました。それで、タージを手当てしてから私達をこの雑木林から連れ出してくれました。


「あの…私達を護衛してくれた傭兵の方は?」


 街道へと移動する途中で村の子の一人が声を掛けました。

 タージを抱えて足元の邪魔な枝や葉を踏み慣らしながら前を進んでいた彼の動きがピタリと止まりました。


 ほんの数秒かもしれませんが、私にはとても長く長く感じました。


「……立派だったよ」


 彼はそうポツリとだけ言ってタージを抱え直して進んでいきました。

 聞いた子は静かに泣いていました。あのタージと同い年くらいの傭兵さんとは、たったの三日間だったけど…だいぶ仲が良かったみたいだから。


 私達は彼の道案内に従って街道に無事出ることができました。

 村の世話役のオジサン達とも合流できました。


「出してくれ」


 彼が私達を最後まで必死で守ろうとしてくれた護衛さんの遺体にあのナイフを返して手を合わせるお祈り?のような事をした後に馬車を出すように言いました。


「あ――」


 私が口を開きかけたタイミングでゴトゴトと音を立てて動き出してしまいました。あっという間に彼の姿が遠ざかってしまいます。

 ……結局、ちゃんと御礼も言えなかったなあ。名前も聞きそびれちゃったし。


「…嬢ちゃん、そうしょげなさんな。アイツも王都のギルドが目的地みたいだから、王都でその内会えるかもしれんぞ? もう歩きでも二日くらいの距離だしな」

「そうですか…」


 御者さんがそう言って、私がまた後ろに振り向いた時にはもう彼の姿はありませんでした。


 私はこんな目に遭って正直、村に帰りたいと思っていました。

 ――けど、少しの間だけ。あの人にちゃんと御礼を言えるその日まで頑張ってみようと決めました。


   *


 うっ…!? こ、ここはどこだ…?


 俺は目を覚ましたが、殆ど身体は動かねえ。あの化け物のせいだ…!


「起きたか」


「……っ!」


 俺をこんな目に遭わした張本人が近くでのほほんと焚火の火を突いていやがった。

 どうやら俺は荷車か何かに縛られて放り込まれているらしい。

 チッ…装備は剥ぎ取られてるし、魔石も当然奪われてるか…。


「お前さん、随分とぐっすり眠ってたな? もう夜中だぜ。俺も知らない土地だし、街道の途中であれから誰とも出くわさなかったから具体的な距離は判らんけど――まあ、明日の夜までには王都に着けるだろうさ」


「…………」


 まさか、コイツが上位の雷属性どころか俺と同じ麻痺属性まで使えるとは思わなかったぜ――待て。コイツが身に着けてんのは…!?


「…ああ、コレか? お前さんの仲間の装備を頂戴した」


 テゴ…っ! 糞野郎めっ!! 確かに外套の下に着込んでる鎧もメイスと盾もテゴが長く使ってたもんに違いねぇ。

 ってことは俺と一緒に荷車に詰まれてんのは奴の戦利品・・・か。その中に俺の杖やローブもあるんだろうぜ。

 ――それと強い血の匂いがする袋。恐らく四つ・・入っている膨らみがある。なるほど、コイツはプロの山賊狩りか何かかよ。全く俺は生まれつき運がねぇや…嫌になるぜ。


「動けるようになっても暴れるなよ? また喰らわすぞ・・・・・?」


 奴が立ち上がってヌッと手を伸ばす。俺はマトモに身じろぎ一つできずに汗を噴き出すことしかできなかった。


「お前さんを殺してない理由は判るよな? その方が金になるってんでな。俺は何かと入り用でな。……王都での刑罰がどんなもんか知らんが、諦めるんだな」


 ソイツはそれだけ言ってまた焚火の前にドカリと腰を降ろしやがった…。


「……ぼっ…けん…や、か…?」


「うん? もう喋れんのか。やっぱり適性持ちはその耐性も他より高かったりするのか?」


 ……コイツ!? あれだけの魔法を使い熟して、俺のファイヤーボールを一発で<憤怒の炎フューリー>だと見抜いた癖にそんな初歩も知らねえのか!


「俺が冒険者かと聞きたいんなら――答えはノーだ。これから登録しに行くんだ。お前さんらが悪さしなきゃ、今頃は冒険者だったかもな?」


 …………。

 ――はっ! ははっ…は…。

 俺は冒険者でも無い奴に負けて。

 あのテゴは殺されたってのかよ…何だよそりゃ?


「…それと勝手したが、あの無精髭のオッサンの身体・・は埋めてきた。あんなに堂々と戦って死んだ奴をモンスターに食い荒らされるのも何か癪だったんでな。まあ、貰った装備の礼だとでも思ってくれ」


「…………」


 それ以降、ソイツは俺に対して口を開くことはなかった。


 次の日の夕暮れ時。ソイツが予定した通りに王都へと到着し、俺は衛兵に引き渡された。


 そしてその一週間後。

 俺が処刑される日がやってきた。フン。冒険者ギルドに泥を塗った俺には見せしめとしてこうなるべくして、だな。もう腹はとうに括ってる。どうにでもしやがれ。


「…ん?」


 俺が牢から四人の兵士達に囲まれて、処刑場へと出る地下道を移送されている途中だった。地上の処刑台、俺の最期の見世物になる舞台への階段の隣に巨大な女が胡坐をかいて座っていやがった。


 “塔投げ”のサンダーバーバラ。他にも異名や二つ名は尽きないが、冒険者ギルドのサブマスで、かつてはギルド準最高位である超等級冒険者だった女だ。


「ディンゴ…」


「はっ! 天下のサブマス様が態々お越しとは光栄だねぇ。で? これから地獄に送られる男に説法でもしにきたのかよ?」


 どうせ腸が煮えくりかえってんだろうぜ。なんせ俺はギルドから見れば野盗化した冒険者だ。それに俺は何人か冒険者を返り討ちにして手に掛けちまってる…とんだ面汚しだろう。

 だが、安心しな。そんな俺でも精々哀れな死に様でギルドの威光に少しでも貢献してやらぁ。


「…オレから言うことは一つだけ。遺族からのギルドへの請願を受けてな。お前の元パーティ…いや、仲間・・のテゴワースの遺体がオマエらを倒したクラウスの協力もあって、一昨日に無事回収され――家族の下に戻ることを赦された。それに伴い、過去の真面目な功績を踏まえてギルドは、テゴワースは冒険者として・・・・・・不慮の死を遂げたと見做すことになったぞ…」


「………っ。そうかよ…」


 俺はサブマスに視線をやる事無く階段を上がり始めた。だが不意に脚を止めてこう言っちまった。


「そうか…アイツ、クラウスって名前なのか…。クククッ…コレで俺もあの世で自慢できる、かもな」


「どういう意味だい?」


「さあな」


 俺は今度こそ脚を止めずに階段を昇り切った。


 処刑場にはそれなりの人数が見世物を見にやって来ていた。余程暇人が多いみたいだな。この中にどれだけ俺の死で憂さを晴らせる者が居るんだろうなあ。

 あの日、襲った女共の一人でも居れば俺も死ぬ甲斐があるってもんだが…。


「久しいな、魔法大学の恥晒しよ」


 処刑台の上には意外な人物の姿があった。


「……これはこれは。次期学長候補筆頭・・・・の若きライトニング大魔道・・・ではありませんか? 本日はどのような御用件で?」


「フン。冒険者ギルドとの相談の結果、一応は我が大学にも籍を置いていた事も吟味してな……今回の処刑は私が執り行う事になったのだ」


 ロニマ・ルヴァンディ・ライトニング。魔法大学の有限席である百ある師位で三席の座に就く鼻持ちならないキザで嫌なヤローだ。

 百年ほど前から王国で設けられた魔法使いに与えられる爵位、魔道の最高位である大魔道の名家を継ぐ生まれながらに才能も血筋にも恵まれた俺とは正反対の男だ…!

 それに、奴は上位属性を三つも含めて使える七属性使いセプタプル――通称、“虹”のロニマ。


「何か魔法のリクエストがあれば聞こう。あーと…残念だが、私は相手を苦しませない・・・・・・ことに特化した毒や麻痺属性は使えないから期待しないでくれ給え」


「……雷」


「ん?」


「アンタの一族の家名にもなってる――確か雷属性が使えたよな? 俺の相棒が喰らってな。俺も一度、どんなものか経験してみたかったんだよ」


 俺はあの日、テゴが喰らった雷魔法を思い出していた…。


「ほう。山野にも上位属性の使い手が存外にもいるとは聞くが。まあ、それはいい。お望みとあらば……だが、こうして君と面と向かって話すのは――大学でラパプル君が自分の席を君に譲ると明言した時以来か」

 

「それがどうかしたか? 早くしてくれ、相棒を待たせてんだ」


 だが、顎に手をやり興味深そうに俺を眺めやがる。


「……惜しいな。君は大学では狭量さと傲慢さばかりが目立っていたが、そんなもできたのだな。残念だよ」


「…………」


 俺から距離を取って杖を構える。俺がどんなに必死になって金を貯めても一生手に入らない高級品だな…。


「さらばだ。ディンゴ・ラピッド魔道・・


 はっ! そんな家名は既に無ぇよ!

 ……仮に存続したとしても、俺がその末代だ。


   *


 “早撃ち”ディンゴの処刑を終えた処刑場地下道にて、二人の星色のローブを纏った人物が揃って歩いていた。


「それにしても、笑いながら雷魔法で死ぬ人って初めて見たっス…」


 一人はもう一人の助手兼秘書的ポジションにいる魔法大学師位十九席の才女、オーリン・ジューンであった。彼女は主にダンジョン産のマジックアイテムの解析に心血を注ぐジューン家の出で、魔法の実力よりも圧倒的なマジックアイテムにおける博識さが評価されている人物でもあった。


「処刑されると気でも違ってしまったんスかね?」


「いや、アレは覚悟を決めた人間のそれだったな。だが、彼はその魔法の才よりも生まれに恵まれなかったな」


 魔法大学師位席外。基本、魔法大学の在籍有限年数は八年である。それを超えても大学を去らず大学内の権威を有する為には大学からの評価から決められる有限数百人の中に自身の順位をキープしなければならなかった。その枠組みを設けられたのは約百年前の魔法黎明期と呼ばれた時代の王国であり現在も続いている。


「私が察するところ、ディンゴはかつて存在したラピッド魔道家の者だ。奴の祖父が低レベルの攻撃魔法を改良したのを評価され魔道の地位まで与えられたが――奴の父親は全く魔法適性を受け継ぐことなく没落した。貴族の爵位と違って魔道・大魔道は完全な実力評価で下されるからな」


「はあ」


 マジックアイテムとロニマ以外に余り興味がないオーリンの反応は微妙だった。


「そんな親を持ったディンゴは自分の魔法適性を父親から嫉妬され魔道地位を取り戻す道具のように扱われる屈折した幼少期を送っていたようだ。大学での素行の悪さもその反動だろう。プライドも高く――たった一年で大学を卒業したあの天才から喉から手が出るほど欲しかった師位を譲られては、逆上したのも無理はないだろう」


「でも、結局は冒険者として立身出世を目指して――野盗化しちゃったんスよね?」


「ああ。だが、それを裏で手を引いていた奴は割れた。ディンゴの供述とギルドの総協力でな。そもそもディンゴが冒険者に手を出す原因を作ったのは、ヘリオスの大公家の分家筋だというだけでグレイム地方に寄生していた名ばかりの男爵家の計らいだ。息の掛かった冒険者を使ってディンゴのパーティの悪評をバラ撒いたり、依頼中にちょっかいをかけてたらしい。今回襲撃を奴隷商だと偽って依頼したのも、前から集り回っていた村の娘達に目を付けていた連中らしい」


「……潰すんスか?」


 その問い掛けに魔法大学師位三席の男は答えなかったが、後日。

 グレイム地方の某男爵家が悪事による取り潰しという建前のもと粛清された。その側で共に悪事を働いていた者達共々に。


 抵抗する集団には魔法大学から自主出向して来た、同胞の手を悪事に染めたと憤る強力な魔法使いが先陣を切って極大の雷魔法を見舞ったという。

 




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る