第14話 イブ
寒くなってきた。季節はもう冬になる。
冬と言えばクリスマス。クリスマスと言えばカップルの日。
そういえばイブとかイブイブっていつお祝いするのかしら。
大塚と土屋はクリスマスの飾りつけをしていた。お祝いの予定は明後日のイブだ。
堤は今日も悶々ーとマル☆ちーず様のエロ本を見ている。顧問とはなんぞや。
ケーキも予約した。顧問らしく経費という項目で堤の財布からケーキ代を奪い取った。
「あ、イブ予定あるんだわ」あおいが信じられないことを口にした。
イブに予定とはもう性なる夜じゃない。
ラブホテルで空き待ちのカップルじゃない。
内線9番のエアシューターのやつじゃない。
堤は「けしからん!」と叫んだ。堤には18歳の娘がいる。
「はあ?佐伯の父ちゃんとうちの母ちゃんでパーティするらしいから」とあおいは呆れて言う。
ある意味リア充。それに、いつあおいにオオサンショウウオが突撃するかわからないじゃないの。
イブは男三人で寂しくパーティをした。
一切れのケーキを残して三人で食べる。しかしあおいが居ない時にできる話もある。
「最近のあおいちゃんの傾向はピンクのパンティーだな」
「この前あおいがこけそうになった時支えたらパイに触ってしまったでごわす」
「む、カップは?」堤は厳格に聞く。
「あの感触はDでごんす」土屋は両手で揉む仕草をした。
「ロリを表現した女子はいないのか…」流石ロリータはお任せ、マル☆ちーず様のファンである。
三人は美味しくなさそうにモサモサとケーキを食べた。
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