第13話 オオサンショウウオ
土屋が顔面蒼白で部室にきた。
「あれ?あおいちゃんは?」
「たたた大変でござる。あおいがイケメンの佐伯と帰ったでござるよ…」
イケメンの佐伯とは顔もそこそこイケていて、下半身にオオサンショウウオをぶら下げているという噂の男だ。
そんなオオサンショウウオのモテ男にあおいが取られるかもしれない。
次の日あおいが部室にきた。家族でテレビを観ている時にスケベなシーンが流れた時のような妙な空気だ。
「おい、おめーらシカトかよ?」あおいは少し機嫌が良い。
「おおおおはよう」「お、お疲れ様でござる…」目が泳ぎ過ぎてクロールしちゃってる。
まさかあおいにオオサンショウウオが入ってしまったのか。
「きき昨日は何してたでござるか?」ナイス土屋。
「昨日?佐伯と帰ったぞ?うちの母ちゃんと佐伯の父ちゃんが結婚するんだよ」
大塚と土屋は目を合わせて仏のように微笑んだ。
「私さー恋とかしたことないんだよなぁ」机の上に足を乗せて腕を組んだ。
今日のパンティーは白だ。ご馳走様です。
「恋ってなんだろう…」大塚はホワイトボードに恋とはなんぞやと書いて議論をした。
「下心があるから恋じゃないでごわすか?」
「じゃあ愛は真ん中に心があるから真心?か?」あおいも考えている。
堤はマル☆ちーず様の作品を夢中で読んでいた。
今日も平和だ。
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