第4話 ようこそムッツリ部へ

大塚と土屋は早速、部室に行った。

古びた机が四つと体育マット。マットの上が大塚の場所だ。

ほんのりとイカ臭い。


「おお!ここが部室でごわすか!…あれ?」

「うむ。ここには吾輩と土屋君しかいない」大塚は腕を組んだ。

「女子マネとかは…」土屋はどんどんと身体が小さくなる。

「いない。さぁ!エロ本を見たまえ!」大塚の身で隠しておいたエロ本を披露する。


先ほどまで瀕死だった土屋のHPは全回復したようだ。

夕方まで二人でエロ本を鑑賞する。


「これが部活動でごわすか…なかなか激しい活動でござるな」

もう二人の股間は爆発寸前だ。

「まだある、部活動の締めだ」と、帰り支度をしてポールに連れて行き教授した。


「おおおおぉこれは!?じれったいでごわすぅう!!」

土屋はまるで爆発物の様に興奮し、即発射した。


そのポールは「土屋専用ポール」となった。

大丈夫だ。まだポールは一本ある。

翌日小さなシールに「大塚」と書いてポールの下に張り付けた。


翌日の放課後になり、土屋は女生徒を連れてきた。

急いで古いカーテンでエロ本を隠す。

 

「そそそその女人はどなたかな?」大塚は舌を四回噛んだ。


「幼馴染でごわす!マネージャーとして入部キボンヌでごわすよ!」

土屋から出た足は白く、短いスカート。大塚はそれを見ただけでニョキっと反応してしまう。

「あおい、挨拶するでごんす!」


「…っせなーなデブ、誰が入るっつったよ。しかもここ汚ねえしなんか臭え」

あおいと呼ばれた女生徒は金髪ショートで大塚の最も苦手とする女人だ。

昔この手の女達からゴミを被らされ、机に「キモ塚消えろ」と書かれた。


大塚はエロ本と共に顔を隠した。エロ本と共に消え去りたい。

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