第26話 ハリエットの誘惑

 明日もダンジョンへ向かうので、俺達は就寝する事にした。いつも俺と一緒に寝ていた母さんがスライムの姿のまま話し掛けてきた。


「ミリムが居なくなってベッドが空いてるでしょ?今日から私が使わせてもらうわね!」

「うん、有効利用になるしいいね。それじゃあ、おやすみなさい」

「「おやすみ~」」


 ミリムとの別れもあって、精神的にキツかったので俺は横になると直ぐに眠りについた。朝までぐっすりと眠り続けるんだと思ったら、俺のベッドに『モソモソ』と入ってくる感覚があったので、母さんが入って来たんだと思ったんだけど、母さんしては妙に柔らかくて良い香りがした。『えっ』と思って振り返ろうとすると、後ろから『ギュッ』と抱きしめられた事でハリエットさんだと判った。


「ハリエットさん、どうしたんですか?」

「しーっ、ウォードが落ち込んでそうだったから、元気付けようかと思ったんだよ♪」


 ハリエットさんは母さんに聞こえないような小さな声でそう言ってから、俺を抱きしめていた手をゆっくりと下半身の方へと動かしていく、俺の身体が『ビクッ』と反応すると、耳元でささやくように声を掛けながら、俺の下半身を優しく撫でできた。

 

「声は出しちゃダメだよ。パミュルさんに気づかれちゃうからね♪」


 俺は『コクリ』と頷く事しか出来ずに、ハリエットさんに身を委ねて声を抑える事で精一杯だった。そして、セナと愛し合ったあの夜事を思い出してると、ハリエットさんが俺の向きを変えてからキスをしてきた。


「凄く硬くなってる……ウォードが望むなら、最後までしても良いよ?って言っても私も初めてなんだけどね」


 あの日、俺はセナと愛し合った後にスタンピードが発生して死んでしまった……

 同じ事を繰り返したくないので、俺が自信を持って幸せに出来ると思うまでは、ハリエットさんにはきれいな身体のままでいて欲しいと思った。


「駄目です。僕が男として幸せに出来ると思うまでは、ハリエットさんにはきれいな身体のままでいて欲しいんです。今の僕は未熟でハリエットさんを幸せに出来ません」

「ウォード……やっぱり私はウォードの事が好きだよ。その日が来るのを待ってるよ♪」

「はい、頑張って立派な男になります」


 そう言ってから俺の方からハリエットさんにキスをしてから微笑むと、ハリエットさんは下へ下がって俺のモノを口で激しく刺激した。


「うっ……」


 俺は刺激に耐えきれず達してしまった。ハリエットさんは全て飲み込んだ後に、顔を上げてイタズラな笑顔をみせながら頬にキスをしてくれた。


「今はこれで我慢だね♪」

「我慢だなんて……とても良かったです……」

「あはっ、可愛い♪」

「明日から心機一転、頑張れそうですよ♪」

「良かった。実はねパミュルさんに慰めてって頼まれたんだけど、言われなくても慰めるつもりだったんだけどね(笑)」

「そっか、母さんも心配してたんだね……」


 ミリムが居なくなっても、俺にはハリエットさんと母さんが居てくれる。2人が俺を支えてくれてる事を理解して、前へと進むこ事を決意した。

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