第8話 スタンピード

 義母セナの拭き洗いを見た事で、夕食時の会話がぎこちなくなった。そんな俺の態度が面白かったのか?義母セナは『ニヤニヤ』しながら俺の事を見ていた(汗)


「しゃあ、明日も早いから寝るね。」

「いつもありがとう。お休みなさい。」


 そう言って俺は部屋へ寝に行った。とは言っても…義母セナの裸が脳裏に浮かんで、なかなか寝付けずに居た。

 何度も寝返りを繰り返して、ようやく『ウトウト』とし始めようやく眠る事が出来た。


 寝ていると身体に少し重みを感じた。うっすらと目を開けると目の前に義母セナの顔があって、俺の唇は塞がれていた。

 驚いて声が出そうになったが、俺の口は義母セナの唇で塞がれ声は出なかった。俺が目を覚ました事に気付いた義母セナは、妖艶な笑顔で微笑みながら激しく舌を絡まさてきた。


「あぅ…義母セナさん?」

「うふふっ、私に任せて。今はセナと呼んで。」


 俺も義母セナも裸で、柔らかな胸の感触がダイレクトに伝わってきて、俺の下半身は妙な感覚で硬くなっていた。その硬くなった物を優しく触れられると思わず声が出た。


「うっ…セナ…」

「そのまま、じっとね♪」


 その後も、俺は義母セナに身を委ねて夢の様な時間を過ごして男になったのだった。全てが終わった後に優しくキスをされて、


「ウォードの初めての女に成っちゃったわね♪」


 イタズラな笑顔で俺に語り掛けた。

 その笑顔を見て、子供ながらに愛おしく思ったので、思わずプロポーズをした。


「セナ、子供の僕が言っても笑うかも知れないけど、僕が誰よりも幸せにするから、ずっと一緒に居て欲しい。」


 笑い飛ばされてもおかしくない状況だったけど、義母セナは嬉しそうに答えてくれた。


「私なんかで良ければお願いします。」

「セナじゃなきゃ駄目だ。ありがとう♪」


 俺のプロポーズを受けてくれた後、もう一度キスをして抱き合った。


 俺の人生で始めて上手く行ったと思った。


 愛を確かめあった翌朝、外が騒がしいので目覚めて外の様子を見て見ると。


「スタンピードだ!魔物が街に攻めてくるぞ!」


 魔物のスタンピードが発生して、魔物達が街を目指してやって来たのだった…


 人生で最高の出来事の後は最悪の事態が起こっていた。

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