第8話 スタンピード
「しゃあ、明日も早いから寝るね。」
「いつもありがとう。お休みなさい。」
そう言って俺は部屋へ寝に行った。とは言っても…
何度も寝返りを繰り返して、ようやく『ウトウト』とし始めようやく眠る事が出来た。
寝ていると身体に少し重みを感じた。うっすらと目を開けると目の前に
驚いて声が出そうになったが、俺の口は
「あぅ…
「うふふっ、私に任せて。今はセナと呼んで。」
俺も
「うっ…セナ…」
「そのまま、じっとね♪」
その後も、俺は
「ウォードの初めての女に成っちゃったわね♪」
イタズラな笑顔で俺に語り掛けた。
その笑顔を見て、子供ながらに愛おしく思ったので、思わずプロポーズをした。
「セナ、子供の僕が言っても笑うかも知れないけど、僕が誰よりも幸せにするから、ずっと一緒に居て欲しい。」
笑い飛ばされてもおかしくない状況だったけど、
「私なんかで良ければお願いします。」
「セナじゃなきゃ駄目だ。ありがとう♪」
俺のプロポーズを受けてくれた後、もう一度キスをして抱き合った。
俺の人生で始めて上手く行ったと思った。
愛を確かめあった翌朝、外が騒がしいので目覚めて外の様子を見て見ると。
「スタンピードだ!魔物が街に攻めてくるぞ!」
魔物のスタンピードが発生して、魔物達が街を目指してやって来たのだった…
人生で最高の出来事の後は最悪の事態が起こっていた。
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