第7話 ラミュルとの別れ
スキル確認の儀式が終わって3日後、国の宮廷治療師団からラミュルを迎えにやって来た。儀式からたった3日しか経ってないので、ラミュルも
「ママ、お兄ちゃん!私は行きたくないよ!」
「ラミュル、ラミュル~!」
俺は何も出来ずに立ち尽くすしか無かった…
「兄の方はかなり恵まれた天賦を持ってるな、君が望むなら妹と一緒に連れて行っても良いぞ?」
団長らしき人が俺に声を掛けた。
その時、
「ラミュル、兄ちゃんは一緒に行けない。ママが1人になっちゃうだろ?ラミュルが帰ってくるまでは、兄ちゃんが必ずママを守るから頑張るんだ。出来るよね?」
「う…うん、頑張る。ママをよろしくね。」
「あぁ、任せろ!」
その後は、ラミュルも落ち着いたので、団長と馬車に乗り込み王都へと出発した。俺と
ラミュルの見送りが終わると
「本当は宮廷へ行きたかったんでしょ?残った事を後悔してない?」
「後悔してないよ♪ラミュルが帰ってくるまで一緒に頑張ろう!」
そう言って、2人で借家へ帰って行った。
ラミュルが王都へ向かってからは、俺も
更に月日が経ち、俺は10歳を迎えていた。
ハンターランクもDランクに上がって、近場ではあるが弱い魔物を討伐出来るまで成長していた。収入は増えたけど、小国で常に紛争が起こってる為に徴税が増えて、生活は変わらず貧しいままだった。
「
いつもは直ぐに返事があるのに、今日は無かったので具合でも悪いのかと思って
「あっ…ごめんなさい…返事が無かったから。」
「ううん、変なもの見せちゃったわね…」
「そんな…
「おばさんを煽てなくても良いのよ♪」
「本当だよ、昔からかわらず綺麗だよ♪」
俺は煽ててる訳ではなく、純粋に
今も
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます