第3話 スキル確認の儀式
更に月日は経ち5歳になった。
俺は毎日が地獄のような2年間だった…
家庭教師から授業という虐待にあっていた。剣や槍で殴られ、魔法を当てられて傷だらけになると、治癒師によって傷を直される。そんな日を繰り返し続けてたのだった。厳しい虐待のお陰で同世代の子供と比べて格段に強くなり、その事を父に褒められるのが嬉しくて虐待に耐えていた。
そして5歳になると全ての国民は、教会で行われるスキル確認の儀式で自分のスキルを知る。
スキルには【天賦スキル】【通常スキル】があって、【天賦スキル】は生まれ持った物で努力しても手にする事が出来ないスキルで、【通常スキル】は訓練や知識の習得で手にする事が出来るスキルなのだ。
自分の【天賦スキル】で将来が決まると言っても過言ではない。
俺は5歳になったので、父と
「ウォード、どのような結果が出ても気にする事はないよ。スキルが全てじゃないからね。」
「はい父上。」
「ウォード、貴方はフォードの息子なの素晴らしいスキルに恵まれるわよ♪」
「はい義母上、結果は判りませんが父上の名を汚さない立派な者になる努力をします。」
馬車が教会へ到着したので、会場となる聖堂へ向かいスキル確認の儀式を3人で待った。
主な【天賦スキル】は各属性魔法や武才等で、〚火属性魔法〛〚剣術〛がある。自分の持つ【天賦スキル】を確認してから、それに合わせた訓練や知識を学んで【通常スキル】を身に付けるのがこの世界のシステムになってる。
「ウォード.レーカー、こちらへ!」
「はい!」
名前を呼ばれたので司祭の前へ跪くと、頭に手を当てられてスキルを確認してもらう。
「確認しました。〚剣術〛〚槍術〛〚盾術〛〚火属性魔法〛〚水属性魔法〛〚土属性魔法〛〚軍師〛なんと!ウォードは王国の至宝となるだろう。鍛錬に励みなさい、」
「ありがとうございます。」
俺はかなり良い【天賦スキル】を得たのだが、この結果も俺にとっては不幸な事でしたか無かったのだった。
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