第25話 我が輩と春の訪れ
春、それは芽吹きの季節。
雪解け水に彩られた草花が息を吹き返す季節。
そんな麗らかな季節にそぐわない光景が今、繰り広げられていた。
冬に間雪に閉ざされるタックス王国は、様々な活動が停滞する。
そして春、その反動のためか様々なものが動き出すのだ。
その内の一つ、国家の経済を回す行商の一団を襲う影達の姿があった。
強者の姿無し、問題ないな襲うぞ。
高空に位置するため禄に言葉を交わせない状況の中、血魔法を使用した知識の受け渡しを利用した通話を行い、行商へと襲い掛かる我が輩一行であった。
ふむ、今日も良い成果であった。
ハンターを殺すことも出来たし、行商から物資の補充も出来た。
特に今回の行商は食料をたんまりと詰んでいたので当面の食事が楽しみだの。
冬の間は禄に狩りが出来なかったから、春になって活動を再開した行商とハンターを狙ってさっさと成長したいものである。
春、それは芽吹きの季節。
一体何が芽吹くのだろうか…
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