第93話 久しぶりのステータス確認は錬金作業のあとで
廃棄用のポーションを壺の中に入れっぱなしにしていたのだが、その壺もいっぱいになってきたのでどうしよう?
思った以上にポーションが棚の中にあったんだよな。
在庫も十分あるので棄てようかと考える。
普通にその辺に棄てていいのか相談したら、村の女性陣から思わぬ提案が来た。
「村長、そのポーション棄てる他ないなら、使ってもいい?」
村の若奥さんが尋ねてきた。
何気に接点はなかったが、副村長の嫁さんらしい。
ポーションは回復薬。あかぎれなどの細かい傷も治るらしく、それで手を洗いたいとの申し出だった。
どうせ棄てるんだしと思って許可を出したら、村の女性たちが喜んで使いはじめた。
最初は手だけに使っていたようだが、顔にまで使い始めた。
さすがに染みや皺対策には効果はないようだが、上級貴族の間では回復薬を化粧水代わりに使っている文化があるらしい。
「こんな風にいっぱい回復薬を使えるなんて、いままでは考えられなかったわ」
「ええ、本当に。村長が来てくれてよかったわ」
と俺への評価がさらに上がっているようだ。
エルマの村の人にも分けてやってほしいと言ったところ、既に小瓶に入れて持って行ったらしい。
行動が早い。
その横で村のおっさんたちが酒をポーションで割って飲み始めた。
水筒の中に酒を入れて持ち歩いているらしい。
健康にいいのか悪いのかわからないが、とりあえずまだ仕事の時間だろうからやめた方がいいぞ。昨日の宴会で散々飲んだんだろ?
とまぁ、そんなことがあって、廃棄予定のポーションは全部消費されたので、改めて錬金術の作業開始。
マナポーションとポーションの素材が少なくなってきたので、魔力の欠片と魔力水を錬成する。
効率を考えればハイポーションやハイ魔力ポーションが欲しいところだが、無いものねだりはできないな。
夕方には俺の錬金レベルは5に、ミスラの錬金レベルは3に上がっていた。
あと、休憩中にミスラと俺の瞑想技能が1ずつ上がった。
改めてステータスを確認する。
―――――――――――――――――――――
名前:トーカ
種族:ヒューム
職業:修道士Lv5
レベル:35
体力247/247
魔力:52/329
攻撃:227
防御:133
俊敏:141
運:14
装備:鱗の守り【防御+2 Crt+1%】銅の髪飾り【防御+2 全耐性・弱】銅の腕輪【防御+2 完全毒耐性】銅の指輪【防御+1 運+1】
アバター:空の主人公衣装
特殊能力:聖剣召喚 共通言語
習得魔法:ファイアボール ヒール サンダーボルト ライトアロー ウォーターガン パワーレイズ エスケプ
戦闘能力:投石 体当たり ソニックブーム スポットライト アクセルターン
回復能力:自動回復
生産能力:天の恵み 鑑定 修繕 緑の手 穴掘り
職業能力:回復魔法Ⅰ 強化魔法Ⅰ 魔力+10(修道士限定)
戦闘技能:剣術(レベル20)短剣術(レベル5)槍術(レベル5)斧術(レベル10)自然魔法(レベル10)身体魔法(レベル11)杖術(レベル10)防御(レベル2)
生産技能:採掘(レベル9)伐採(レベル8)採取(レベル8)農業(レベル7)釣り(レベル10)虫取り(レベル5)錬金(レベル5)
一般技能:瞑想(レベル13)疾走(レベル3)
称号:無し
―――――――――――――――――――――
いろいろと成長しているが、レベルによるステータスアップが低いな。
次にミスラのステータスを確認する。
―――――――――――――――――――――
名前:ミスラ
種族:ハーフエルフ
職業:魔術師Lv4
レベル:19
体力:78/78
魔力:307/307
攻撃:60
防御:69
俊敏:63
運:10
装備:四元魔法の杖+2 魔力のペンダント【魔力+10・呪】 銅の髪飾り【防御+2 魔力+3】銅の腕輪【防御+2 魔力自動回復弱】銅の指輪【防御+1 魔力+4】
アバター:アカデミー衣装
生産能力:穴掘り
職業能力:基礎魔法Ⅰ 魔力+10(魔術師限定)
習得魔法:四元魔法 契約魔法 ライトアロー サンダーボルト ヒール エスケプ
戦闘技能:杖術(レベル10)自然魔法(レベル10)身体魔法(レベル11)
生産技能:錬金(レベル3)
一般技能:瞑想(レベル3)
称号:無し
―――――――――――――――――――――
レベル19か。アカデミー衣装による経験値の恩恵が受けられるのも残りわずかだな。
魔力は俺に迫る勢いで成長している。
ウォーターガンやファイアボールは四元魔法に統合されているのか表示されていない。
ただ、体力と防御はまだまだ低く、前に出て戦わせることはできない。
ん?
「なぁ、ミスラ。お前の身体魔法が伸びてるんだが?」
「…………」
「正直に言え。何してたんだ?」
「……夜中にスライム捕まえて、スライム無限ループしてた」
はぁ、また勝手なことを。
ミスラを一人部屋にしたのは間違いだったか。夜はちゃんと寝て欲しい。
ただでさえ、魔導書を読み過ぎて寝不足になってるはずなのに。
ここにはいないが、アムのステータスも見てみるか。
―――――――――――――――――――――
名前:アムルタート
種族:妖狐族
職業:盗賊Lv4
レベル:20
体力:180/180
魔力:1/1
攻撃:151
防御:99
俊敏:158
運:21
装備:アイアンハンマー 鱗の守り【防御+2、睡眠耐性・小】ハッピーリング【防御+1、運+5】銅の髪飾り【防御+2毒耐性・小】
アバター:ミーティア衣装
戦闘能力 スポットライト
生産能力:鑑定 緑の手 穴掘り
職業能力:盗賊切り 俊敏+10(盗賊限定)
戦闘技能:剣術(レベル6)槍術(レベル3)短剣術(レベル4)槌術(レベル3)
生産技能:虫取り(レベル4)穴掘り(レベル5)
称号:称号:神の遣いの従者(闇耐性+1)
―――――――――――――――――――――
予想はしていたが、俊敏値はもう負けていた。
それ以外は勝ってる。
……ってあれ?
アムの運が1増えてる? それに、穴掘りレベルが5になってるし、槌術のレベルも上がってるな。
休みなのに何してるんだ?
「ご主人様、ただいま戻りました」
と思ったらアムが帰ってきた。
その背にはなんかものすごい荷物がある。
「アム……? どこにいってたんだ? その荷物は?」
「今日は休暇を頂きましたので、私の知る怪しい場所で穴を掘って来ました。いろいろな物が見つかりましたよ。それが終わってからはダンジョンの周回をしていました。道具欄に入りきらないので、こうして持ってきました。査定をお願いいたします」
そう言ってアムは大量の貴重品や素材、ガラクタなどを床に置いた。
……あ、うん、そうだよね。
宝箱廃人にとって、休みにすることと言えばダンジョン周回だよね。
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