第12話【宇宙人】【後日談】
超常現象解明部 放課後 部室にて
以下、会話文のみ
………………………………
「結局、宇宙人の存在は分からず仕舞いか」
「僕はいるとは思うけどね」
「は?何で?」
「僕らも地球にいる時点で宇宙人だよ」
「んな屁理屈な。」
「それって地球は宇宙にあるから?」
「うん」
「マジであのおっさんが宇宙人だったら篤にめちゃくちゃ凄まれてたけど大丈夫かあれ?篤の奴宇宙人に報復されねえか?」
「あれは面白かったね」
「私もちょっと見たかったかも…」
「やめとけ。あいつ何か…やっぱいいや」
「まあ大丈夫だとは思うよ」
「何で言い切れんだ?」
「僕らも宇宙人だって言っただろ?つまりは僕達人間と一緒で気弱な宇宙人もいるよ」
「確かにあのおっさん何か弱々しかったな」
「そういうものなのかな?私は見てないから何とも言えないけど…」
「案外、地球にはヤバい奴がいるって思ってくれたかもね。あの公園の遊具のUFOを見に来てただけみたいだし」
「何で分かんだよ、んなこと」
「だって言ってたじゃないか」
「言ってたかあ?」
「言ってたよ。フォルムが良いって」
「え、あれって宇宙人のフォルムの話じゃなかったのかよ」
「日向くんの事、案外同類だと思ってたりしてね」
「ええー…まさか宇宙人が人間を宇宙人だと勘違いするか?」
「さあね?僕が勝手に思ってるだけだよ」
「さあねって、どっちだよ…」
「肇くん!!来たっすよ!!!!」
「おー、もう少しドアは優しく開けよ」
「善処するっす!」
「しねえな、これ」
「篤の方が先に着くとか…負けた…ウチが来た後、いや麻倉が帰ってから着いててよ」
「酷くないっすか!?菊子ちゃん!何に怒ってるんすか!」
「別にぃ?」
「良く来たな川岸」
「肇くん、菊子ちゃんだけ苗字呼びっすよね?何でっすか?」
「ああ?最初から川岸って呼んでたから何となくそのまま呼んでるだけだよ」
「じゃあ!今!名前で呼びましょうよ!その方が仲良くなった感じするじゃないっすか!」
「うぇあ!?べ、別に呼んでみたいなら?呼んでもいいっていうか…」
「意味わかんねえけど、名前で呼ぶくらい良いぞ」
「じゃあ!さんにーいち、はい!」
「菊子」
「ーー!!いい!やっぱ苗字で呼んで!」
「じゃあ何だったんだよ今の流れは…」
「だから、そういうところだよ。肇」
「おいこの流れは知ってんぞ俺」
「肇…ばか!」
「うわシンプルな暴言。何で?」
「肇くん嫌われてんじゃないすか?」
「んな訳!!…無いよな?」
二の事件【宇宙人】【おわり】
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