第9話:絆と言う財宝

 いくつもある罠の間を突破し、丁度、第一の宝物庫前の階段に座って尉達は腹ごしらえの準備を大きな踊り場でしていた。


 ウラノスは真空パックで保存された肉や野菜をマジックバックから取り出し階段床に置かれたキャンプ用キッチン製品を準備する。


 その光景を見ていたマーズは大きく溜め息を吐く。


「またお肉料理か。たまにはサッパリした料理が食べたいなぁ」

「仕方ないわよマーズお姉ちゃん。真空パックで持って行ける物には限りがあるから」


 そう言うウラノス。すると尉はマジックボックスを出現させ笑顔で中からキハダマグロを取り出す。


「じゃ、今日はマーキュリーとジュピターの好物、まぐろ丼とねぎとろ丼にしよう。魚介店でいいのが手に入ったから氷結魔法で冷凍してマジックボックスに入れおいた」


 そして尉は解凍魔法で瞬時に凍ったキハダマグロを溶かし、鮮やかな手捌きでまな板の上でキハダマグロを捌き、そして赤身を刺身の様に切ると次に中トロと大トロをたたきにしていく。そして次に二つのアウトドア用の炊飯窯で炊いた米と麦を人数分のどんぶりへと入れ、米しちに麦三のバクシャリ麦飯の別名を作る。


 そして切った赤身とたたきにした中トロと大トロを乗せて行く、そして最も貴重で旨味がある皮と身の間の部分をスプーンで削って乗せ、最後に細かく切った細ネギと青海苔あおのりを散りばめる。


「完成!パパ特製まぐろずくし丼だ」


 笑顔で尉はそう言いながらマーキュリー達に配って行き、受け取ったマーキュリー達は大喜びをする。


「さてと・・・」


 尉は踊り場の先で一人ぽつんと座っているセトラに気付き、尉は笑顔でスプーンが入った二つのどんぶりを持って彼女にゆっくりと近づき隣に座る。


「どうしたセトラ?一人でこんな所に座って?」


 すると俯くセトラは尉から離れる様に左へと動く。


「おい!何で離れる。一緒に食べよう」


 尉は追う様にセトラと近づく。


「お願い!来ないで!」


 俯きながら尉の接近を拒否すると涙目の状態で顔を右へと向ける。


「ごめんなさい!貴方が無数の矢に刺された時に私、あの時は気が動転してしまって!罠があるのを分かっていながら駆け寄ってしまった!それで余計に貴方を危険にさらしてしまったわ!私は王女として女王としても失格よ!人を愛する資格もない!私なんか・・・」


 すると尉は持っている丼の一つをセトラの前に出す。


「まずは食え。腹減ったろ」


 笑顔で言う尉の明るさにセトラは気が楽になり、手で涙を拭って丼を受け取る。そして尉と共に食べ始める。


「うん!何これ⁉生魚って危ないって思っていたけど凄く美味しいわ」


 初めて食べる日本食に感激するセトラの姿に尉は笑みを浮かべる。


「そうだろう。日本食は世界一美味い料理さ。なぁセトラ、そんなに自分を責めるな。別に俺は怒っていなし先のお前の行動はどんなもの人でも衝動的に動いてしまうのは当たり前なことだ」

「でも、皆の信頼を失っているわ。どうしたら皆の信頼を取り戻せるのかしたら?」

「そんな深く考えるな。失った物は取り戻す事は出来ない。だが信頼は失っても再び取り戻す事が出来る。大丈夫、俺も手助けするよ」


 尉はそう言いながらセトラの背中を優しく手で摩るのであった。



 食事を終えた尉達は再び階段を降り始め、浅い眠りの門のへと着く。


「ここが、浅い眠りの門か。そして門の先にあるのが宝物庫だ」


 尉はそう言うとゆっくりと門へと近づき、そうして両手を巨大な扉に触れると振り返る。


「いいか皆?門を開けるが、この先に何があるか分からない。気を引き締めろよ!」


 尉からの問いにマーキュリー達は気を引き締めた表情で頷く。


 彼女達の覚悟を知った尉は少し笑顔になると前を向き、両腕に力を入れて扉をゆっくりと開ける。


 中は先が見えない程の暗さで少し歩いた所で腰までの高さはある四角の石柱が現れる。尉は上の部分を手と息、そして小さい箒を取り出し、砂を掃う。


「これは起動の魔法陣だ」

「ねぇパパ、その魔法陣って機動しても大丈夫なの?罠とかない?」


 尉は魔法陣を調べながらマーズの問いに答える。


「ああ、この魔法陣は罠の類じゃないから機動しても問題ないよ」

「俺だったら怪し過ぎて起動するのを躊躇うけど、経験豊富なパパを信じるわ」

「よし!魔法陣は問題ない。起動するぞ!」


 皆に言うと尉は魔法陣に右手を置き魔力を込めて起動する。


 黄金色に光り出した魔法陣を中心に光が宝物庫全体を明るくして行く。眩き光に尉達は腕で目を隠し、光が治まるのと同時に腕を退ける。


「うわぁ!想像していたよりも凄いな!」


 驚きながら尉がそう言う宝物庫全体は黄金で出来ており、辺りには金や宝石、更に指輪やネックレス、腕輪、金の置物が地下一階の宝物庫全体を埋め尽くしていた。


「うわぁ‼これは夢⁉」


 ネプチューンが一人で言葉を出す中でマーキュリー達は想像を超えた光景に驚愕し、言葉を失っていた。


 そして尉を先頭に皆は目の前の階段をゆっくりと降りて行きながら辺りを見渡す。


「あはぁーーーーっ!ねぇ凄いわね‼マーキュリーお姉ちゃん!」

「ええ!そうねネプチューン!私もこんな光景、生まれて初めて見たわ!」

「ねぇ、これで私達も大金持ち、いや大富豪は間違いないわ!ねぇいっぱい貰っていいわよね?」

「ダメよ!ネプチューン!今は我慢しなさい!」


 すると宝物庫全体が一瞬、物凄い揺れが起こり尉達は立ち止まり辺りを見渡す。


「ねぇ!パパ!さっきの揺れって上?誰かが遺跡を爆破しているんじゃ?」

「いや!違うぞ!ウラノス!この揺れは・・・地面だ‼」


 尉がそう言いながら下を向くと揺れが激しくなると突然、地面の中から巨大なミミズの様な目が無いモンスターが現れ、その姿に尉は驚く。


「なっ‼モンゴリアン・デスワームだぁーーーーっ‼」


 モンゴリアン・デスワームは口を上に向かって咆哮を上げると尉達に襲い掛かるが、尉達は瞬時に避ける。


「このままじゃヤバい‼皆ぁーーーっ!ここは一旦、逃げるぞぉーーーーーーーっ‼」


 尉の指示で皆は急いで逃げ始める。モンゴリアン・デスワームからのしつこい追跡と攻撃をかわしながら逃げるのであったが、途中でウラノス、ネプチューン、プルトが転んでしまう。


「まずい‼ウラノス!ネプチューン!プルト!」


 マーキュリーが振り向き、急いで三人の元に向かう。


 一方のウラノス、ネプチューン、プルトは迫って来たモンゴリアン・デスワームの巨体とグロテスクな口に彼女達は恐怖で動けなくなっていた。


「ウラノスゥーーーーーッ!ネプチューンーーーーーッ!プルトォーーーーーッ!」


 マーキュリーは目を閉じ三人を抱き込む様に自分の背をモンゴリアン・デスワームに向け、自分の死を覚悟する。


「うりゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼」


 すると突然、上からセトラがモンゴリアン・デスワームに強烈な回し蹴りを喰らわせる。その光景にマーキュリーやウラノス、ネプチューン、プルトは唖然とする。


 そしてセトラは彼女達の前にカッコよくシュタっと降りると険しい表情で振り向く。


「早く逃げて!奴が怯んでいるうちに!早く‼」


 だが、直ぐにモンゴリアン・デスワームは態勢を直してしまう。すると今度は尉が走りながらウエブリーMk.Ⅳをモンゴリア・デスワームに向かって乱射しセトラの右隣に立つ。


「お前達!ここはパパとセトラが食い止める‼急いで先へ向かえ‼」


 尉の指示にマーキュリーは頷く。


「わ、分かったわ!パパ‼さぁ!行きましょ!」


 ウラノス、ネプチューン、プルトはマーキュリーに向かって頷き、立ち上がり先へと走る。


 一方の尉とセトラはモンゴリアン・デスワームと睨み合いをする。


「セトラ!お前は魔法で奴の動きを止めてくれ!奴の口の中に爆弾を入れる!」

「分かったわ!尉‼」


 そして尉はモンゴリアン・デスワームに向かって走り出し、同時にセトラは地面に魔法陣を発動させ詠唱を始める。


「砂よ!ケブ神の名の元に!悪しき者を討つ滅ぼす力となれ!はぁーーーーっ‼」


 魔法陣の周りに砂嵐の様に集まった砂をモンゴリアン・デスワームに向かって放つ。放った砂はセトラが両腕を動かすと生き物の様に動きモンゴリアン・デスワームを覆う様に周りをグルグルと渦を作り、そしてロープの様に砂でモンゴリア・デスワームを拘束する。


「今よ!尉ッ‼」


 セトラがそう言うと走ってした尉はウエブリーMk.Ⅳをホルスターにしまいながらモンゴリアン・デスワームの体に乗り駆け上がって行く。そして口元の前で高く上へと飛び上がると瞬時にマジックボックスから六個の弾頭をワイヤーで結んだM39つか付き手榴弾を取り出し、安全ピンを抜きデスワームの口に向かって放り込む。


 放り込んだM39つか付き手榴弾はモンゴリアン・デスワームの口内で大爆発し、口内に強烈な攻撃を受けたデスワームはのたうち回るであった。


「今だ!逃げるぞ!」


 ワームから飛び降りた尉はセトラに駆け寄り、彼女をお姫様抱っこで抱えて全速力で走る。


「ねぇ!尉!あのモンスターを倒さないの!」

「ああ!今は逃げるのが最善だ‼奴を倒すには作戦が必要だ!」

「パパァーーーーーーーッ‼こっちぃーーーーーーーーっ‼」


 何処からか聞こえて来るマーキュリーの声に一旦、止まり辺りを見渡すとマーキュリーが地面から上半身を出して右腕を大きく振っていた。


 それを見た尉は勘でマーキュリー達が縦穴に居る事を確信し、急いで左に向かってマーキュリー達のいる縦穴に入る。


 それからしばらくして尉は縦穴からそっと頭だけを出して外の様子を覗うとモンゴリアン・デスワームがキョロキョロと辺りを見渡しながら動き、尉達を探していた。


「うわぁ!しつけぇ奴」


 そう言うと尉は縦穴に頭をゆっくりと引っ込ませ、姿勢を

低くして、すぐ目の前にある横穴へと入る。少し歩くと少し広めの隠し部屋へと着く。


 そこではマーキュリー達があのモンゴリアン・デスワームを倒す作戦を練っていた。


「お帰り、パパ。どうだったモンゴリアン・デスワームの様子は?」


 アースの問いに尉は少し困った表情で答える。


「ああ、しつこく俺達を探していたよ。このまま地下一階の宝物庫を出ても粘着的に追っかけて来るなぁ、ありゃ」


 尉はセトラとサターンの間に座り、マジックボックスからM1941型水筒を取り出し、蓋を取り、水で喉を潤す。


「さて、どうするか?皆は何かデスワームを倒す、いい案はないか?」


 尉の問いにマーキュリー達は困った表情で首を傾げる。その姿に尉は呆れた表情で大きく溜め息を吐く。


「誰も考えていないのかよ。まったく我が自慢の義娘むすめ達なのに情けない。窮地を如何どうにか脱する為に考える、それが冒険者の基本だぞ」


 尉からのきつい言葉にマーキュリー達は悲しい様な表情で俯く姿に尉は右手で後頭部をかき、手に持っているM1941型水筒の蓋を閉めマジックボックスに入れる。


「仕方ない。俺が何とかデスワームを倒す案を考えるか」


 すると尉の右に座っているセトラが優しく彼の肩を叩く。


「ねぇ尉、ちょっといいかしら?」

「どうしたセトラ?」

「実は私にあのモンスターを倒す、いい案があるの」


 それを聞いた尉はハッとなる。


本当ほんとか⁉どんな考えだ?」

「あのモンスターをね・・・」


 それからしばらくして尉とマーキュリー達はセトラからの案を聞いて笑顔を見せる。


「どう?私の案は?」

「文句なしだ!いい案だよ!皆!じゃセトラの案であいつを倒すぞ!いいな?」


 尉からの問いにマーキュリー達は頷く。


「「「「「「「「「はい!パパ!」」」」」」」」」


 それから尉達はセトラの案を実行する為に必要な準備を始める。



 縦穴から出た尉達はセトラの案を実行する為に財宝の山の影にバラバラになって身を低くして隠れる。


 そして尉は耳元に小さな魔法陣を出現させ通信魔法を使い、小声でマーキュリー達に通信する。


「皆、配置に就いたな?」


 尉の問いにマーキュリー達は小さい声ではあるが、気合の入った返事をする。


「「「「「「「「「ええ!いつでもいいわよ!パパ!」」」」」」」」」

「よし!じゃ始めるぞ!」


 尉は通訳魔法を消すと右隣にいるセトラの耳元に近づき小声で言う。


「よし!セトラ。俺がデスワームの前に出て奴の気を引くから、そのうちに!」


 尉からの指示にセトラは頷く。


「ええ!分かったわ!」


 そして尉は素早くデスワームの前に出て右腰に円形状にして提げている断罪の鞭を右手に取り、縄を伸ばして口を攻撃するとデスワームは怒り、尉に向かって咆哮をする。その姿に尉は大声で言う。


「今だ!セトラ‼やれぇーーーーーっ‼」


 尉の指示にセトラは下に魔法陣を出現せ、呪文を唱え始める。


「母なる大地の女神、ケブ神よ!悪しき者を大地の怒りで封じよ!グラビティーロック‼」


 するとデスワームを囲む様に強力な重力場が発生し、巨大なデスワームを地面の下へと大きな振動音と共に一瞬で沈める。


 しかし、デスワームは丈夫ですぐさま地面の底から巨体を起こし、体を左右に揺らす。


「今だ!皆!奴が怯んでいる‼やれぇーーーっ‼」


 尉は再び大声で指示をすると今度はマーキュリー達が手の平を吐き出す様に前に出し、魔法陣を出現させる。


「「「「「「「「「エレキック・スタン‼」」」」」」」」」


 マーキュリー達が大声で唱えた魔法は魔法陣から雷として放たれ、それを喰らったデスワームは苦しい声を上げながら動きを止める。


ジュグド・レレツ星の戦士の真理眼!)


 尉は心の内に唱えた禁術でデスワームの体をキョロキョロと目を動かし見る。


(どこだ!どこにある!)


 独り言を心の内で呟きながら何かを探す尉。そしてデスワームの口から下に向かって十メートルの辺りに白く光る点を見付けると尉は鞭に魔力を込め、しなやかな縄を一直線にピンッと伸ばし剣の様に形状を変えた。


 そして日本刀の様に両手持ちにし、上段の突きの構えをすると一呼吸をする。


つらぬけぇーーっ‼断罪の鞭ぃーーーーーーーっ‼」


 尉は大声で言うと大きく体全体を前へと一歩を出しながら剣状にした断罪の鞭を吐き出す。すると断罪の鞭は白銀色に光り出しながら通常の鞭を超える物凄い長さで勢いよく伸びて行き、正確に尉が見付けた光をデスワームの体を突き抜けながら射抜く。


 貫かれたデスワームはピクピクと少し震えた後にこと切れたかの様にぐったりとなる。それを見た尉はホッとする。


「やった・・・倒した・・・デスワームの心臓を射抜いたぞ」


 そして尉は極限まで伸びた鞭を縮小させ元の長さに戻し、縄を円形状にして再び右腰に提げると同時に死んだデスワームは大きな音と砂煙を上げながら倒れる。


「よし!皆‼デスワームは倒した!もう安全だ」


 尉がそう言うとマーキュリー達とセトラが財宝の山の影から笑顔で出て、尉の元に駆け寄る。


「うわぁーーーーーーっ!モンスター以上の力を持つUMA未知突然変異生物を倒すなんて!凄いわ!パパ!」


 少し興奮しながら尉を褒めるマーズの頭を尉は笑顔で優しく撫でる。


「それは違うぞマーズ。皆の協力があってこそモンゴリアン・デスワームを倒す事が出来たんだ。それにだ・・・」


 すると尉はセトラを自分の近くにグッと寄せて笑顔で言う。


「こいつを倒す案を思い付てくれたセトラをパパ以上に褒めてやってくれ、皆」


 それを聞いたセトラは少し赤くなり、そっぽを向いて照れる。するとマーキュリー達が彼女を囲む様に集まり笑顔で集まる。


「セトラさん!本当にありがとう」

「ええ!本当にありがとうございます。セトラさん」

「ありがとう!セトラさん!」

「ありがとうセトラさん!これかも頼りにしています」

「ありがとうございます、セトラさん。本当に助かりました」

「セトラさん、本当にありがとう。パパや私達を助けてくれて」

「お義母かあ様、ありがとう。増々、貴女にことが好きになっちゃいました」

「セトラ殿、ありがとうございます。パパ上もわらわ達も大変、助かりました」


 ヴィーナス、アース、マーズ、ジュピター、サターン、ウラノス、ネプチューン、プルトがセトラの事を褒める中でマーキュリーだけは少し皆から離れた場所で右手で左腕を触り困った表情で俯いていた。


 彼女を見たセトラは皆を搔き分けながら笑顔でマーキュリーの側に近づく。


「恥ずかしくて言えないのね?大丈夫よ。誰でも素直に感謝の言葉を口に出す事はなかなか難しいからね」


 そう言いながらセトラはマーキュリーの頭を優しく撫でる。すると固くなっていた口をマーキュリーは開ける。


「セトラさん、私、大好きで大切なパパが傷付くのが凄く嫌いで、それでセトラさんの事が許せなかったの。でも私やウラノス、ネプチューン、プルトを守る為に勇敢にデスワームに立ち向かう姿を見て本当にパパや私達を大切にしているって分かったの。だから・・・」


 するとマーキュリーはセトラの方を向き、涙目になりながら悲しい表情をする。


「ごめんなさい・・・ごめんなさい‼傷付ける事をして!ごめんなさい!ママ‼」


 セトラに涙を流しながら抱き付くマーキュリー、その姿にセトラは優しく彼女を包み込む様に抱きしめる。


「いいのよ、マーキュリー。私こそ、ごめんなさい。貴女達の大切なパパを傷付けて」


 マーキュリーは子供の様に泣く。そんな彼女を母親の様に受け止めながら涙を流すセトラ。そんな二人の姿に尉や他の皆はつい嬉しさのあまり貰い泣きをするのであった。


 そして、ここに家族の絆と言う、人生最大の財宝が生まれたのであった。



あとがき

苦しい試行錯誤でようやく自分が描きたかった事を執筆する事が出来ました。

家族の絆って素晴らしい人生の宝物ですよね。

アニメ『ダンジョンめし』、美味しい料理の描写だけでなく、食物連鎖と自然の大切がよく分かる素晴らしい作品です。是非、皆さんも見て下さい。

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