第10話 家を建て替える
さっきからスズがソファーでユウヤの膝枕をしてもらい何か悩んでいるのか
「うぅーん・・・」
「何さっきから悩んでるんだ?」
「みんなで何処に引っ越そうか悩んでてな」
「ココで良いんじゃないの?」
「狭いだろ、部屋数も少ないし」
「でも、スズちゃんの家も近くて良いんじゃないの?」
「引っ越した場所の近くにまた引っ越せば良いだけだぞ」
「すごい考え方ね」
「いい物件がないので作ろかと悩んでてな」
「お金が掛かるんじゃないか?」
「心配するな、私が全部出すぞ」
「何いってんだよ、悪いよ」
「私の言い出したことだし、私の好きなように設計させてもらうけどな。相談はするけど。」
「部屋数が少なくてユウヤと一緒に寝れてるのに・・・」
「それだと不公平だろ。日替わりにしないか?」
「えぇ・・・でも、そっか。みんなも夫婦なんだよね。不公平だよね。」
「それで今回は3階建てにしようと思うんだが」
と言って紙に簡易的な間取りを書いて説明をしてくれた。
「1階は倉庫と食在庫で2階は寝室1部屋に1部屋、トイレ、キッチンとリビングだな。
3階は寝室が2部屋に部屋が2部屋とトイレと風呂だな。」
「それで問題なさそうだけど・・・俺の部屋はあるのか?3人部屋っぽいけど。」
「お前に部屋は必要あるのか?毎日、日替わりで移動するんだぞ?」
「それって酷くないか?俺も部屋が欲しいんだけど」
「よく考えてみろ、3人の女の子を独り占めしてるんだぞ?私達の気持ちも考えてみたことがあるのか?」
「・・・すみません。部屋は必要なさそうです。」
「よし。他の二人はどうなんだ?」
「私は、それで良いです。」
「わたしも、文句ないよ」
「じゃあ決定で話を進めるぞ。予定地はココで問題ないな?」
「良いのか?俺たちは助かるけど」
「私は皆と一緒ならどこでも大丈夫です。」
「あとで業者と話をしてくる」
「その間住む場所はどうするんだ?」
「まぁこれくらいなら1日で終わるだろ。宿で我慢してくれ」
「は?1日で終わるのかよ」
「終わるだろ、これくらい。」
「・・・そうなのか。良くわからないけど。」
「わたしも、良く分らないけど楽しみだね」
「荷物は片付けておいてな」
3人「はーい。」
翌朝、荷物を片付けて家を出て宿を借りて午後様子を見に行ったら解体がもう終わっていて、1階が出来上がっていた・・・早いな。
夕方に見に行くともう終わっていた。
宿借りなくても良かったんじゃ・・・
スズが近寄ってきて
「もう、終わったみたいだな。言った通り1日で終わっただろ。」
「速過ぎないか?宿に泊まらなくても良かったな」
「念の為だ。もう住めるようになってるぞ。これから引っ越すか?」
「そうだな。宿が勿体無い気がするけど。」
「じゃあ。みんなを呼んできてくれ」
みんなを呼んで引っ越しを早速する。
と言っても鞄に入ってるのを出すだけなので、すぐに終わる。
2階のリビングに集まり部屋を決める事にする。
「2階はユキが良いんじゃないか?」
「はい。キッチンが2階ですし。」
「3階は、わたし達だね。」
「好きな方を選んで良いぞ。」
「うん。ありがと。」
「で、お前は今日はどこで寝るんだ?」
「今日はスズちゃんに譲るよ。」
「そうですね。家を建ててもらいましたし」
「お任せします。」
「じゃあユウヤは今日は一緒だな。」
「二人きりだからって変な事しないでよ。」
「変な事はするつもりはないぞ」
「お前達はしてたのか?」
「してませんよ。もぅ」
「部屋を片付けに行くか」
みんな部屋を片付けに部屋に行ってしまった。
俺は部屋がないのでソファーで横になってボーっとしているしかない。
スズが呼びに来た
「部屋が片付いたぞ。もう来るか?」
「早いな。もう片付いたのか?」
「ただ並べるだけだしな。」
スズの部屋に入ると広々とした部屋で箪笥などは、あるがまだまだ余裕がある部屋だ。
部屋の真ん中にテーブルと椅子が4脚あり、ソファーも2つもあった。
その奥に寝室が、あってそこも広かった。
俺はいつも通りにソファーに座った。
スズも定位置に来た。
当たり前のように頭を撫でる
「なんか静かだなー落ち着くな。」
「まあ、防音してあるしな。」
「防音かよ。凄いな」
「勿論、鍵付きだぞ。急に入って来られないぞ。」
ニヤリとするスズ
「もしかして・・・倉庫の時の計画だったのか?」
「当たり前だろうユウヤとの大切な時間だからな、邪魔はされたくないだろ。それに見て嫌な思いもしたくないしな。」
「スズは色々と考えてるんだな。偉いな」
「当然だろ、普通考えるだろ。お前も考えろよ」
「あ、はい。」
「当分、仕入れは行かなくて良いんだろ?」
「まぁ資金は十分に貯まってるな」
「私も十分に稼がせてもらったからな」
「やっぱりナイフが高く売れるのか?」
「そうだな、便利グッズも好評のようだぞ」
頭を撫でるのが飽きたので・・・胸を自然に触ってみる。
「何を自然に胸を触ってるんだよ。鍵開いてるぞ」
「え。閉めてないのかよ。」
いそいそと閉めに行くユウヤ
定位置に座るとスズも警戒もせずに膝枕にねる。
「そういえば、前から思ってたけど、お前はブラとかしないのか?」
「なんだそれ?」
「胸が目立たないようにとか・・擦れて痛くならないように付ける物かな」
「そうなのか見たことないな。って、当たり前のように触るな」
「前回、別に良いって言ってなかったっけ?」
「なんか当たり前のように触られると有難くないんじゃないか?ドキドキもしないだろ。なんかそれは嫌だぞ。」
「そうだな。じゃあもっと嫌がれよ。」
「あまり嫌がるとお前が他のところに行きそうで・・・な、それはもっと嫌だからな。」
スズが起き上がり、ユウヤの頬にキスをして
「だからゆっくり頼むよ。」
「わかった。」
「夕食でも食べにリビングでも行くか」
「お腹も空いたしな」
部屋をでてリビングに向かうとユキが夕食を作っていて新築なのでご機嫌で鼻歌を歌いながら調理をしている。
「まだちょっと早かったな。」
「そうだったみたいだな」
「スズの部屋に戻るか?」
「いや。部屋戻るとお前に襲われて戻るのが遅くなりそうだぞ」
「襲わないから。」
「ホントかな・・・」
「分かったよ。じゃリビングで待つか」
ユウヤが椅子に座ると不満そうなスズが見ている。
「お前の定位置はココじゃないのか?」
とソファーを指差す。
「いつから俺の定位置になったんだよ。」
「ふん。」
と言いながら頬を膨らましソファーに座るスズ
そんな会話をしていたらユキが料理を運んできたのでスズも椅子に座りミユが来るのを待って居るとミユがきて食事が始まり部屋をどんな風にするか相談し合っていたが俺には関係ないので話を聞くだけだ。
早く食べ終わったので皆に
「先に風呂入ってくるなー」
3人「はーい。」
風呂も立派だな・・・家の風呂よりデカイな。
頭と身体をさっさと洗い風呂に浸かる・・・
はぁ~いい湯だな。
俺は長風呂ではないのですぐに出てスズの部屋に行きスズの言った通りソファーの定位置に座り寝転がり・・・考え事をする。
やっぱり今後も住むならこっちだよな。
親兄弟と離れて住むのは寂しいけど、どっちにしろ家を出ていくわけだし。
地方に仕事して家庭を持つのと変わらないよな・・・。
辛い人生を歩む訳でもないし、悪いことをしてる訳でもないしな。
こっちに居ればお金に困る事はなさそうだし。
ミユも嫌々じゃなく一緒に居てくれるし、親も安心だろ。
まあ、嫁が多くてビックリするくらいだろ。
報告は出来ないけどね。
等と考えてるとスズもお風呂に入ったのかパジャマに着替えて髪の毛が生乾きで入ってきてスズの定位置に座って文句を言ってきた。
「何だよさっき甘えようと思ってたのに椅子の方に座って・・・もぅ」
頬を膨らませて怒ってるっぽい。
ユウヤがスズの膨らんでる頬を両手で潰すと
スズが笑う
「何だよ、人が怒ってるのに邪魔すんなよ」
また頬が膨らんだ
今度は指で潰すとスズが脇腹を突っついてきたので、くすぐったくて横に避けたらスズが膝枕から落ちた。
「いったーい、落ちただろ」
「脇腹を突っついたからだろ」
ユウヤが座りなおすとスズも寝直す
じゃあ俺もとスズの脇腹をくすぐるとパジャマが捲れて直にお腹を触って柔らかくてドキドキして急に止める。
「どうしたんだ?」
「お腹を直に触っちゃったからさ不味いだろ」
「そっか。ほれ」
と言いパジャマを捲ってお腹を見せてくる
一瞬だったがおヘソの辺りがエロかった
「そんな事をしてると俺は寝るぞ」
「え?あ、ごめんって」
「自分でゆっくり頼むよって言ってたのに」
「だからごめんって、悪かったよ」
「俺だって触りたいの我慢してるんだからな」
「分かってるって」
頭を撫でて許す事にしたらスズが笑顔になり気持ち良さそうににしていて可愛い顔だ。
見つめてると視線に気づき
「何だよ・・・見つめちゃって恥ずかしいんだけど」
「可愛い顔だって思って、見てると癒やされるな。お前の顔って」
「そんな事を言われたのは初めてだぞ、そんなに私を、おだてても何も出ないぞ」
と言い顔を赤く染まる
「そんなの狙ってないし、要らないよ。見てるだけで十分だし」
「・・・勝手にしてくれ・・・・」
と言い目を合わせないように目を閉じるスズ
頬を撫でて
「頬もスベスベだし、柔らかいし最高だな。」
「もう褒めるのはやめてくれ・・・恥ずかしい」
と言いユウヤに抱きつきお腹に顔を埋め顔を隠す
「何だよ、せっかく癒やされてたのにー」
「恥ずかしいんだよぉ~」
「じゃあ、どうすれば良いんだよ」
「黙ってて、私を褒めないでくれ・・・」
「分かったよ」
頭を撫でながら見つめているユウヤ
指で耳をそっと撫でると・・・
体がビクッとするスズ
「ぁ・・・」
「変な声出すなよ」
「前も言ったけど仕方ないだろ・・・」
もう一回撫でる
「ぅ・・ぁん・・・」
「鍵は閉めたのか?」
「閉めてないと思う・・・」
「閉めて入ってこいよ」
「私はもう立てないぞ、ごめん。」
鍵を閉めに行き座り直すとスズの耳を甜める体がビクッっとして
「あぁ・・ぁ・・・急に何をするんだよぉ・・もぅ」
「ごめん。嫌だったか?」
「嫌じゃないけど・・・ビックリするだろ」
「どっちが良いんだ?」
「・・・どっちも。」
「撫でるだけにしとくか 」
「うん。そうして・・・」
「・・・スズ、髪の毛乾かさなかったから俺が漏らしたみたいになってるんだけど・・」
「あ、ごめんね・・・」
「もお、俺寝るよ」
「え、謝ってるでしょ。ごめんてば・・・」
ベッドに横になるユウヤ
「えーホントに寝ちゃうの?せっかくいい匂いがするシャンプー初めて使ってきたのにー」
ユウヤがスズが可哀想になり頭を撫でてあげる
大人しくなるスズ
ユウヤは眠くなりスズに抱きつきウトウトし始めて手が胸に当たり
「胸は触るの我慢するんじゃなかったの?」
・・・
「寝ちゃってるのか・・・もしかして私抱きまくらにされてる?抱きつかれてるだけだよね。これじゃ動けないなぁ・・・。でも、ユウヤの寝顔見れた。可愛いって自分も可愛いじゃん」
ユウヤにキスをしようと口を伸ばすが届かない・・・
ユウヤの手が動き
スズの体がビクッと動く
「もぅ。寝ててもビックリさせるんだか・・・」
もっと動かないかなと期待しているスズだったがスズも寝てしまった。
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