第8話 異世界の金貨を現金に

朝目覚めると目の前にミユの天使の寝顔があってドキッとした。


「おはよ。」


と呟き唇にキスをしてドキドキする。


いつも通り寝た振りを続けてミユが起きるのを待っている間ミユに抱き枕にされて腕が太ももに挟まれているのでミユの太ももを触って過ごす。


なかなか癒される言い時間だミユが起きれば唇に優しくキスをして貰えるし。


ミユが起きたみたいだ・・・寝た振りを続ける。


ミユが伸びをしていつも通り唇に優しくキスをしてくれる・・・あれ?長いぞと思ってると下唇が吸われて舐められて体が痺れた。


ミユはいつも通りに着替えだした・・・今日は白とネイビー色のボーダ柄ですか。可愛い。


じゃなくてドキドキが止まらないんですが・・・


着替えが終わりミユに起こされるが恥ずかしくてドキドキして目を合わせられない。


ミユと一緒に過ごしたいけど・・・心臓がヤバイ


着替えて朝食を皆で食べ終えてスズが出掛けると言うので俺も付いていくと言うと


「別に良いけど面白くないと思うぞ?今日は家の片付けをしようと思ってるからな」


「手伝うよ。力は必要だろ?」


「手伝ってくれるならありがたいな。」


「早く帰ってきなさいよ。」


「お気をつけて。」


「行ってきます。」


「いってらっしゃい。」


「行ってくるぞ」


目の前の家に二人で入って安心してソファーに倒れ込む。


「ミユと何かあったのか?」


「何でミユって分かったんだ?」


「朝からミユと目を合わせてないだろ、それにユキとは夜に会ったきりだろ。」


適当に誤魔化すがホントの事を言う


「まあ、昨日スズとばっかりイチャイチャするなって怒られてさ」


「・・・それは違うだろ。」


「え?なんで?」


「それが理由なら私と一緒に来ないだろ」


ドキッっとした。その通りだな


「・・・そうだな。」


「何があったんだ?」


「いや、恥ずかしくて言いにくいな」


「恥ずかしい事なのか?」


「いやそこまでではないけど・・・」


「キスでもされたのか?したのか?」


「・・・」


「当たりか。ミユに先を越されたか・・・」


「私ともキスをしないか?いやしてくれないか?」


「何だよそれ。お互いに競ってるだけじゃないそれって。」


「そうだな・・ムードも何もないな。それがファーストキスっていうのも嫌だな。もっと燃えるような感じでしたいよな?」


「俺に聞かないでくれ」


「その時に考えるか。さっそく片付けを手伝って欲しい」


「任せてくれ」


スズがニヤリとする


「そこのタンスに入ってる物をこの鞄に入れてくれるか?」


「ああ分かった」


・・・


「おい。コレ下着じゃないかよ」


「可愛い下着だろ?」


「・・・まあ可愛いけど」


「任せたぞ」


「おい。俺に触らせて良いのかよ」


「別に良いだろ。問題ない」


「ホントに問題ないのかよ」


「ああ夫だぞお前は」


「スズの下着見てドキドキしなくなるぞ。見馴れて」


スズが考え直す


「それは不味いな非常に不味い。やっぱり見るな。触るな。あっちへ行ってろ。」


「いきなりその対応は酷くないか」


仕返しにソファーに戻る時にスズの耳をそっと指で撫でた


スズが力が抜けたのかその場に座り込んだ


「急に何をするんだよ卑怯だぞ」


「スズだってヒドイだろ。」


「それは・・・ユウヤに下着姿を見られてドキドキして貰いたいだろ。見馴れて貰っては困る・・よ」


「また、急にキャラ変えるなよ。ドキッとするだろ。」


「えへへ・・お互い様だ。」


と言いながらソファーにやって来て膝枕にされる


「片付けは良いのかよ」


「ユウヤがスイッチ入れたんだぞ」


「失敗したか」


「嫌そうに言うなよ・・普段は人に甘えないんだぞ」


頭を撫でて俺も癒される


「実は俺も癒されてるから良いんだけどな」


「そうなのか?ホントか?嫌々じゃなかったのか?」


「ああ嫌じゃない。ちょっと試して良いか?」


「良いけど何を試すんだ?」


スズの頭を少し持ち上げて耳を甘噛みして舐めてみた。


スズ「いぁ・・。反則だぞそれは。ぞくぞくして痺れた・・・気持ち・・よかったけど・・・変な気分になるだろ。もぅ」


顔を赤くしてるスズ


「悪かった。もうしないって」


「・・・もう・・しないのか?」


「しないよ。嫌なんだろ安心しろ」


「たまには良いよ?」


「わかった。たまにはな」


「今日は片付けがあるし・・な。力が入らなくなると困るんだ・・・」


なんか必死だな。このスズのキャラも可愛いな頬がピンク色でそれも可愛い。


スズは止めてくれと言うが・・耳が俺の口元にあるんですけど・・・


いじわるで、ちゅーっと吸い付いた


「はぁ・・・ぁ・・。力が抜けたぞ。もぅ・・。何するんだよ・・」


「俺の口の前にあったから、つい・・」


「ついじゃない・・立てなくなったじゃないかーユウヤのばかぁ」


と言って膝の上で力が抜けてぐったりしてるスズ


「大丈夫か?」


「大丈夫に見えますか・・・?」


頭と耳を撫で続ける


「わりと大丈夫に見えるけど?」


「今日は動けません。片付けは出来ません。今日はこのままでお願いします・・・ユウヤのせいだからね。」


「俺は良いけど。」


「ぁ・・」


「変な声だすなよ。ビックリするだろ」


「仕方ないよ出ちゃうんだから」


「なんか変な事してるみたいだろ」


「わかった。がまんする」


「甘えん坊キャラになってるな」


「それも仕方ないだろ・・・」


「可愛くて良いけど」


「だったら言わないでよ」


「可愛いからさ。ついな」


「えへへ・・ありがと。」


「で、いつ帰るんだ?」


「もしかしてもう帰る気なの?」


「いや。まだ良いけどさ」


「私、立てないよ」


「抱っこしてあげようか?」


「抱っこって・・・胸でも触る気か?」


「何でそうなるんだよ」


「普通は背負うんじゃないの?」


「どっちでも良いよ」


「悪かった怒らないでくれ、抱っこしたかったらしてくれ。でも、胸は触らないでくれ・・・小さいんだ私」


「そんな事を気にしてたの?」


「そんな事って酷いな。重要だろユウヤに嫌われるかもだろ。」


「嫌わないよ。小さいって言うけど普通くらいじゃないの?」


「そうかな?」


「前に抱き締めた時に胸が当たったけど柔らかかったよ」


「そんなところを意識してたのか、でも安心したよ」


「うん。安心して良いと思うぞ」


「でも、そんなすぐには触らせないからな」


「別に良いよ」


「・・・そんなに魅力が無いのか私は」


「どっちなんだよ。触って欲しいのかよ」


「・・・分からないけど、そんなに簡単に諦められたらさ・・」


「・・・じゃあ一瞬だけ触らせてよ」


「わかった・・優しく頼む」


優しく触ってみる・・うん。柔らかくて気持ちいい


「小さいだろ?」


「普通って分からないけど小さくはないぞ」


「ホントか?嘘じゃないだろうな?」


「自信もって良いと思うぞ」


スズに抱き付かれて喜ばれた。元気じゃん。


「他の嫁には秘密だからな。」


「勿論分かってるよ」


下着だけでも片付けないとな


「俺が下着だけでも片付けてくる」


「私が片付けるから大丈夫だ。元気出た」


「そっか。良かった」


スズが片付けてる間暇なので横になって待ってると


ミユがやって来た。


危なかった・・・胸触ってるところじゃなくて良かった。


「変な事をしてないでしょうね?」


「お前はいつもそればっかりだな」


「心配なのよ」


「こっちは異常無しだぞ。ユウヤに働いて貰ったから休ませていたところだ。」


「そうだったの。サボってたわけじゃないのね」


スズのおかげでミユとのドキドキが無くなって目も合わせても大丈夫だ。


「わたしも何か手伝うよ。なにすれば良いかな?」


「いいのか?あっちにある服を鞄に入ってくれるか」


「分かった。畳んで入れた方が良いよね?」


「そのままで大丈夫だぞ。あのバッグと同じだからな」


「じゃあどんどん入れていくよ」


俺は二人の働きを見ているだけになった。


俺って何しに来たんだろ・・・


スズの胸を触りに来ただけじゃない?ラッキーだ。


昼になり俺の家に戻って昼食を食べ


明日また仕入れに行く事を伝えるか迷う


問題は戻っても時間が仕入れた日で同じ日にまた仕入れる事になるんだよな・・・難しい。


他の地域に行けば問題無さそうかな?


ミユに相談してみるかな。


部屋に戻りミユと相談する


「仕入れに行きたいんだけど、どう思う?」


「んー難しいよね。帰っても同じ日に仕入れるって」


「そうなんだよね。他の地域で仕入れってどうかな?」


「他の地域は良いと思うけど。資金は?」


「それもミユのお兄さんに他の店で売って貰うのはどう?」


「多分大丈夫じゃないかな」


「でもさ、そんなに仕入れなくても十分お金はあるんだよね・・・」


「そうなの?だったらムリしなくても良いんじゃないの?」


「でも、働かないとかなって思ってさ」


「そうだよね、ユキちゃんばっかり働かせて悪いしね」


「じゃあ、明日仕入れに行こうか?」


「うん。分かった。」


リビングに二人で戻って仕入れに行くことを伝えた。


「今度は、いつ戻ってくるんだ?」


「すぐに戻ってくる予定かな」


「すぐって、いつなんだ?」


「昼くらいには戻れると思う」


朝に出て向こう着いて15時半でミユのお兄さんに頼んで売って貰うのに1時間、16時半。店に買いに行って2時間くらいか・・・すぐには戻ってこれないな。学校が閉まってる時間だ。


「ごめん。良く考えたら1日掛かりそうだった」


「そっか・・・寂しいな。」


「はい。寂しいですね。」


「だから今日の夕方に出発するよ。ミユ良いかな?」


「わたしは良いけど」


「急だな。大丈夫なのか?」


「心配です。」


それから雑談をして過ごして出発する


元の世界に着きミユの家でお兄さんにお願いして他の店で金貨を12枚売る事にして現金300万を手に入れてお兄さんに1万円を渡して大喜びしていつでも呼んでくれと言われた。100万分の仕入れを明日する事にした。


稼がなくても金貨は数百枚あるので、どこの世界でも生活には困らないけど。


スズ達が居る世界の方が楽しく暮らせている。俺はだけど。


ミユはどう思ってるのかな・・・


と考えてたらベッドで寝てしまった。


朝起きて隣に誰も居なくて寂しかった・・・


放課後になるとミユと買い物に出掛けた他の地域の100円ショップを数件で買い物をして。


刃物専門店を見つけてサバイバルナイフ数本、登山ナイフ数本、ダイバーナイフ数本を購入して不審がられると思ったけどバイトぽいお姉さんで何も聞かれなかったし疑問も無さそうですんなりと買えた。


アウトドア専門店でキャンプ道具もついでに買った。テントに着火材、ランタン等だ。


それと大型食料品店で缶詰やインスタント類でラーメン、カレー、シチューも買ったユキがラクが出来るようにと二人で決めた。


それに今回はデザートも多めに買ったチョコレート類とゼリーに果物の缶詰。ポテトチップも買ってみた。


帰って2人の反応が楽しみだと二人で話をして走って学校に戻ると15時で昨日より30分早く戻ってこれた。


さっそく向こうの世界に帰ってこれた。


夕方前には戻ってこれて良かった、これが夜だとそとに出るのは危険だって言われているので小屋で寝ないといけなくなる。


ミユと走って家に戻るとスズも居て出迎えてくれた。


「あれスズ待っててくれたの?」


「そりゃ夫の帰りを心配して待つだろ、寂しかったぞ」


「私も寂しくて・・・心配しましたよ。」


「皆、ユウヤの心配ばっかりで、わたしの事は心配してなさそうね」


「そりゃ心配したが・・・ユウヤと一緒だったんだろ?羨ましいぞ」


「そうですね。心配でしたけど羨ましかったです。」


「一緒に仕入れに入ってるけど別の家で暮らしてるんで別々の家で寝てますからね。ずっと一緒じゃ無いですよ」


「そうなんですね。てっきりこっちと一緒でずっと一緒だと思てました。」


「何だ。別々の家で暮らしているのか・・安心したぞ。」


「お土産を買ってきましたが・・渡しませんからね。ふん」


ミユがご立腹だ。俺は知らないぞ


俺はソファーでゆっくり休んでいる。


勝手に怒らせたんだ、二人で解決してくれ。


ミユが隣に座ってきた。何でこっちに来るんだよ。


ミユの表情を確認する・・・俺には怒っていなさそうだ。


二人は助けを求めてる目で見てくる


「ミユは優しいからホントは怒ってないと思うぞ。なあミユ?」


「今度から、わたしの心配もしてくれるなら・・・良いですよ」


「勿論、今回だって心配してたぞ」


「そうですよ。私に優しくしてくれるミユさんの心配はしますよ」


「だったら良いんだけど・・・寂しいよ。」


三人が抱き合って仲直りをしたみたいだ。


「明日、仕入れた物を1階でスズに渡すよ」


「分かった。それで頼む」


「今回の仕入れでユキの負担を少し減らせる食べ物を買ってきたぞ。勿論ミユと話し合って決めた」


ミユが頷いている


「それは楽しみです。」


「ユウヤ達の故郷の味か楽しみだな」


「それとデザートも多めに買ってきたから。これもミユと話し合って決めたからな」


頷いているミユ


夕食は出来てるので明日から少しづつ使っていこう。


二人が何をして過ごしていたのかを聞いたり話したりして寝る時間になった。


楽しい時間は過ぎるのが早いな


寝室にミユと入って横になり


「そういえば帰った時に1人で寝るだろ?朝起きて隣にミユが居なくて寂しかったぞ」


「あ、それ私も思った。寂しくて涙がでたよ」


え。そこまでですか。


話を変えよう・・・ミユの気持ちは嬉しいが重いです


「正直、ミユはどっちで暮らしたいって思ってる?」


「わたしはユウヤが一緒に居てくれれば良いんだけど、やっぱりずっと一緒に居れる、こっちの世界かな。」


「それは俺も一緒の考えだな。俺だけじゃなくて安心した」


ミユが手を握ってきた。


「わたしも考えが一緒で安心したよ。」


抱き締められて胸が当たってますよ。


思わず声が出て


「胸が当たってますよ」


ミユが慌てて離れる


「ごめんなさい。」


「謝る事じゃないと思うぞ。柔らかかったし」


「そっか。良かった。でも、気を付けるね」


「気を付けなくて良いから。どんどん来て良いよ」


「・・・考えとく」


「言わなきゃ良かったか・・・」


「そうかもね。意識しちゃうし」


「残念。」


「何を本気で残念がってるのよ。もぅ」


また抱き締めてくれた。優しいミユさんだ


俺も抱き締め返した。


「胸もだけどさ。こうしてると安心するな」


「そうだよね。ホッとする感じで安心するよ」


「変な気を起こす前に寝るよ。」


「手は繋いで寝て良い?」


「勿論良いよ」


頬にお互いにキスをして


お休みと言い合って寝る。


 


 

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