第7話 平穏な日常
あまり寝れずに朝を迎え・・・
スズの耳を触り起こす
エッチな声を出されてビックリしてやめて普通に揺すって起こし朝食をスズが作ってくれた。
「朝から耳を触ってごめんな」
「え、触ったの?気付かなかった。」
「あ、そうなんだ。なら良いんだ。」
「胸でも触ったのかと思ったよ」
「いや、そんな勇気はありません。」
「そっかそれは安心だ。」
「ココに泊まるのがイヤになった?」
「スズの意外な一面が見れて楽しかったよ?」
「他の嫁には内緒だからな」
「いや。バレてると思うぞ」
「そうか・・・恥ずかしいな。」
「大丈夫だよ。家族だしね」
「迎えに来られる前に抱き締めてくれないか?」
「いいけど。」
二人で抱き締めあってスズに頬にキスをされた。
「行ってきますのキスだ」
「また意外と乙女な感じだな」
「えへへ」
「また、急にキャラを変えてドキっとさせるなよ。」
「あはは。イヤじゃないって言ってただろ。可愛かったか?」
「・・・まぁ、少しはな」
朝食が終わりスズが出掛けるので帰る前にスズの頬にキスをして仕返しをした。
スズの頬が赤くなる
「ユウヤこそ急にドキッとする事するよな。」
「お互い様だな。」
「そうだな。ありがとね。」
「気を付けてな。」
家を出てスズは出掛けて俺は家に帰ると2人はまだ寝ていた。
2人の寝顔を見て癒されてるとユキが起きた。
「きゃ。・・・お帰りなさい。ビックリしました。」
「スズが出掛けるから早く起きたんだ」
「そうだったんですね。寝顔を見てたんですか?」
「うん。可愛い寝顔をみて癒されてた」
「恥ずかしいんですけど。」
「そうか?可愛くて良いと思うけど」
「でしたら良いんですけど。変な顔してませんでしたか?」
「全然。天使のような寝顔だったよ」
「それは余計に恥ずかしいんですけど・・・」
「ミユが起きる前にベッドから降りて立って」
ミユがベッドから降りて立つのを抱き締めて
「おはよう。」と小声で呟く
ユキも抱き締め返して小声で
「おはようございます」
と顔を赤くして答えた。
ユキが恥ずかしいのか逃げるようにキッチンに向かった
心配になり追いかけて
「ごめん。イヤだったかな?」
「いえ、こう言うの初めてで恥ずかしくて。勿論、嬉しいですよ」
「俺もこう言うの初めてでさ、どうして良いのか分からないんだよね。喜んでくれるかなって思ってさ」
「そうだったんですね。私の事を考えてくれて嬉しいです」
「喜んでくれたようで良かったよ」
「私、朝食を作っちゃいますね」
「俺はスズの家で食べてきたから2人分で良いよ」
「そうですか・・・残念です。」
「ごめんな。お昼に宜しくね」
「はい。」
リビングにあるソファーで横になると気がついたら寝ていたようだ。
ミユが隣に座っていた
「お帰り。よく寝てたけど・・・夜何してたのよ?」
「何もしてないって寝れなかっただけだよ」
「スズは仕事に行ってるだろ」
「そっか。なら良いけど」
ユキも安心した顔になった。
「2人は何してたのさ」
「ん・・・っと、ユウヤの昔話かな」
「何だそれ恥ずかしいんだけど」
「聞いててミユさんが羨ましかったです。小さいユウヤさん見たかったです」
「恥ずかしいって」
「小さい時のユウヤは可愛かったわよ」
「今はどうなんだよ?」
「ん・・・少し格好よくなった感じかな」
「少しかよ。」
「凄い格好いいと思います。」
「ユキは優しいな。」
「わたしも優しいよ」
「自分で言うか」
「私お昼作っちゃいますね」
ユキがキッチンに向かう
「ミユは手伝わなくて良いのかよ」
「勿論手伝うわよ」
リビングは静かになったのでまた、ソファーで寝てしまう。
起きたら夕方になっていた。
凄く時間を損した気分になるな・・・
しかも夜寝れる気がしない。どうしよう
ミユが気が付き
「ユウヤ寝すぎじゃないの?」
「俺もそう思う。夜寝れそうにないな」
「どうするのよ。」
「ヤバイな。まぁお前の寝顔を見て過ごすかな」
「やめてよ。恥ずかしすぎるよ」
「やる事ないし。付き合ってくれるのかよ」
「仕方ないわね、出来るだけ付き合うわよ」
「ホントか?心強いな。」
「私も付き合いますよ。」
キッチンに居たユキが顔を出した
「ユキちゃんはダメだよ。朝早いし」
「・・・そうでした。皆さんの朝食を作らないと。」
「ホントにごめんな。家事をさせて。」
「わたしも、手伝いたいけど・・・邪魔してばっかりだし。」
「ミユさんも仕事してますし。家事は私に任せてください!」
ユキが少し明るくなった気がする。
「ユキちゃんの作る料理は美味しいし頼りにしてます。」
「で、ミユは昼食は何作ったんだ?」
「今の会話ちゃんと聞いてた?」
「あえて聞いてるんだけど・・・」
ニヤリとしてみる。
「ヒドイ。何そのニヤリって。夜、付き合わないよ」
「スミマセン」
楽しく夕食を食べ終わりしばらくすると
スズが帰ってきた。
「やっと帰ってこれたぞ。」
「おかえり。大丈夫か?疲れてそうだな」
スズの荷物を持ってあげるユウヤ
「お疲れさま。そんなに疲れてどうしたの?」
「お帰りなさい。」
「ああ、ちょっと城まで父に報告してきてな」
「え!王様にか?大丈夫だったか?」
「王様に会ってきたんだ・・・なんか凄いね」
「スズさんって王様に会える方なのですか?」
「あれ?ユキに言ってなかったのか?私の父だぞ」
「え?・・・王様が父って事は・・スズさんて王女様?」
「ああ、これでも一応な。」
「今まで王女様とお話をしてたのですか・・・すみません」
「今まで通りで良いぞ。同じ嫁同士だろ。」
「大丈夫よ。スズちゃんは言葉は厳しいけど優しいから」
「俺も保証するよ。スズは優しいぞ」
「何かベタ褒めで照れるな。」
顔が少し赤くなって照れてるスズ
「では、普通に接してみます」
「ああ、普通で頼むな。」
「で、どうだったんだ?」
「問題ないって言っただろ、良かったなって言われたぞ。それと時間のある時で良いから紹介しろって」
「随分と寛大な父だな」
「まあ一応この国の王だからな。」
皆、機能と同じ位置に座る
スズが当たり前のようにユウヤの膝に寝転がる
「あのスズちゃん当たり前のようにユウヤを枕にしないでください。」
「だって寝心地が良いんだよ」
猫耳を撫でるユウヤ
「猫だから仕方がないんじゃないか?」
耳を撫でられ無言になりモジモジするスズ
「何だかズルイよ。」
「はい。ズルイと思います」
「まあ今日は良いんじゃないか?仕事して疲れてお城まで行ってきたんだから」
「今日は特別ですよ」
「そうですね。特別ですね。」
「そんなにモジモジしてトイレ行ってこいよ。」
「うん。そうする。漏れる」
「トイレ我慢してたのね」
「スズさんの夕食を持ってきますね」
スズが戻ってきて定位置に寝転がりユキが夕食を運んできた。
「疲れた私に食べさせてくれて良いぞユウヤ」
「それはダメですよ。甘えすぎですよ」
「そうですよ。」
目を潤ませて上目遣いで
「だめか?」
ユウヤの心に響く可愛過ぎだろ・・・
「・・・・・」
「騙されたらダメだよ。絶対演技だよ」
「そうです。演技ですよ」
「ヒドイな君達、私は疲れているんだぞ」
「それは自分のためですよね?」
「まあそうだが・・・」
スズが俯く
「もぅ。勝手にしてください」
「・・・今日は特別です」
「許可はもらったぞユウヤ」
口を開けて待ってるスズ
「何か恥ずかしいな、こういうの」
恥ずかしそうに食べさせる
ニコニコのスズ
「ユウヤが食べさせてくれると、さらに美味しいな」
「そんな感想いりませんよ」
「でも、羨ましいです・・」
ユウヤが食べさせながら
「今日も全部売れたのか?」
「勿論だ、問題なく売れたぞ」
「良くすぐに売れるな」
「城に出入りを許可されてる大商会に売ってるからな、相手も喜んで買ってるぞ」
「そういう事だったのか。問題なければ安心だな」
スズの頭を撫でる
照れるスズ
「何か見ててイライラするんですけど」
「私もです。」
「何で好きな人がイチャイチャしてるのを見てないといけないのよ。」
「すまんな。」
「私も見てられないので部屋に戻ります」
ユキが自分の部屋に戻っていった
「じゃあ、わたしも部屋に行ってるからね」
ミユも部屋に戻っていった
スズが耳元で
「邪魔者は居なくなったぞ」
何をさせる気だよスズは
気にせずに食べさせる事に集中する事にした
途中で見回りがきた。
「変なことしてないでしょうね」
「食事をさせてもらってるだけだぞ」
「なら良いけど」
と言い部屋に戻るミユ
食事も終わりしばらく頭と耳を撫でると満足したのか
「私も実は緊張してあまり寝れてないんだ」
「そうだったの?」
「そりゃそうだろ・・・初めての男だぞ。これでも付き合った事なんか無いんだぞ」
「なんか男の扱いが馴れてるって思ってた」
「まあ、扱いは馴れてるけどな。一応、王女をやってるからな。」
「あーそういう事ね」
「そろそろ寝てくるな」
と言い頬にキスをされ
「また明日な、お休み」
「お休み」
スズはユキの部屋へと寝に行ったのでミユの待つ部屋へ行くと、頬を膨らまし待っていたミユが居た。
「もぅ。」
「そんなに怒るなよ」
「怒りたくもなるよ」
頬を膨らましたまま横になるミユ
ミユの隣に横になり
「機嫌を直してこっちを見てくれよ」
「スズちゃんと、ばっかりとイチャイチャしちゃってさ」
と言ってユウヤの手を掴みミユのお腹を触らせる
「わたしのお腹ぐらいなら触って良いよ」
え。あの人気者のミユのお腹を触って良いのか?
Tシャツの上からだけどミユのお腹の感触を楽しんでいると
「お腹だけだからね。他はダメだよ」
「分かってるって。でも、可愛いほっぺは良いだろ?」
「ほっぺくらいなら良いよ」
「だったら、こっち向いてくれよ。可愛い顔が見えないだろ」
「可愛いとか恥ずかしいよ。」
やっとこっちを向いてくれたけど、顔を真っ赤にしていた。
なんだ無理してくれてたのか。
ほっぺじゃなく頭を撫でて
「いつもありがとな。」
さらに赤くなるミユ
「何よ急にお礼なんか言ちゃってさ」
「いつも迷惑をかけてるなって思って」
「そんなに迷惑は掛けられてないよ」
「いつも怒らせてるし」
「それはあるかも」
「お礼になるか分からないけど」
ミユを抱き締めて
「いつもありがとうございます。」
「はい。大丈夫です。」
と言い満面の笑顔で赤くなるミユ
「じゃあ、わたしのお礼ね」
ミユから頬にキスをされた
「なんだかラブラブのカップルだな」
「違うよラブラブ夫婦でしょ」
「そうだったな。」
二人で手を繋いで寝ていたら気付いたら朝になっていた。
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