本当の最終話【異世界より愛をこめて】

 もうその日の夕方には妃殿下と〝その件〟について打ち合わせ。


 もうケィちゃんが『中央情報局』に乗り気になってくれてる♪



「妃殿下、『ちゅうおうじょうほうきょく』には『きょくいん』という者がいなければならないのは分かりました。しかしその『きょくいん』はいったいなにをする人なのでしょう?」


「この国のため、隠されている情報をこの手につかむこと、そして〝そうはさせじ〟とする敵と戦うこと」


「人のうわさ話を集めることがどうしてそう大げさなことになるのか、いまひとつよくは分からないのですが……」


「要するに『局員は二度死ぬ』、」


「え?」


「要はかっこよくだよケィちゃん。『妃殿下の局員』ってカンジでね。もちろんわたしも『異世界より愛をこめて』ってカンジでかっこよくねっ」


「……」

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