「おいしい!」を追求するだけの、月森さん家のアメリカごはん
月森 乙@「弁当男子の白石くん」文芸社刊
第1話 トマトソース
ここに記すのは「長期保存用のトマトソースのレシピ」です。出来立てをそのまま使ってもおいしいですが、保存後の方が格段に味がいいです。
生トマトを使ったトマトソースパスタをすぐに食べたい場合は、長く煮込まない方がおいしい気がします。時短ソースを参照ください。
私はトマトソース用のトマトを自家菜園で作っているのですが、数種類のトマトを混ぜた方がおいしい、ということに気づきました。
私が育てているのが以下のトマト。
1 サラダなどに使う、ふつうの丸くて大きいトマト……種の部分がすっぱくて水分量が多い
2 ローマトマト……酸味、種、水分量が少ない
3 黄色いトマト……甘くて水分が多い
4 チョコレートトマト……茶色、というか紫色のトマトで、見た目もごつくて巨大。実が柔らかくて、ものすごく水分が多い
5 プチトマト……皮が固くて種も硬いけれど、甘みが強い
収穫できた順にソースにしていくので、全部を同じ割合で入れることはありませんが、これを全部混ぜるととてもおいしいソースになります。
いずれも、完熟したものを使ってください。
では、以下が作り方になります。
1.時短バージョン(30分くらい)……作る量が少ないとき。中くらいのトマト、5個以下。それよりたくさんあるときは、このやり方をしてもあまり時短になりません!
トマトを半分に切り、ヘタの硬い部分を取り除き、汁ごと種を取ります。種は使ってもいいですし、捨ててもいいです。ブレンダーでトマトをジュース状になるまで細かくして、深めのフライパンに入れます。汁と種を使いたい方はここで加えます。ただし、種が固い種類のトマトを使った場合、種をかんだ時に雑味を感じることがあります。
焦げ付かないように時々混ぜながら、蓋はせずに中火で煮詰めていきます。ピンク色っぽかった液体が赤くつややかになったら火が通った証拠です。弱火にして混ぜながら煮詰めます。中が跳ねはじめたら、危ないので火を止めて、蓋を開けたまま冷ましてください。トマトジュースぐらいの硬さだったら出来上がりです。
塩を入れます。なめてみて、減塩のトマトジュースくらいの濃さになったら使いやすいです。鍋のまま冷まします。
2.ふつうのバージョン(2時間くらい~)
トマトを半分に切って鍋に入れます。ヘタの硬い部分を取り除いておきます。水分量がトマトの半分くらいになるように水を足し、弱火から中火で焦げ付かないように煮詰めます。蓋はしません。
皮が実から離れ、丸まり始めたら、トマトが柔らかくなっていることが多いです。実をヘラで潰しながら煮込み続けます。この時、皮を取り除いておくと後で食べやすいです。元の7割くらいの量になったら火を止めます。トマトの塊が気になる方はブレンダーでジュース状にしてもいいですが、種を潰すと雑味を感じることがあります。減塩のトマトジュースくらいの味になるように塩を入れます。
鍋のまま冷まします。
できあがったソースはビン詰めにするか、フリーザーバッグに入れて凍らせます。ビン詰めのやり方はリクエストがあれば記載します。
煮る時間はトマトの硬さによって異なります。個人的には弱火で長時間火を入れた方がおいしい気がしますが、沸騰させてから冷ます、というのを繰り返しているだけでもおいしくなります。(時間はかかりますが)
ソースは緩めに仕上げます。鍋に入れたまま蓋をせずに冷ましていると、それだけで水分量も減って行きますし、使う時にフライパンで温めるとさらに水分が蒸発するので、トマトジュースぐらいの感じで火を止めるのが一番使いやすい気がします。
もし、少し固めに仕上がってしまった場合は蓋をして冷まします。
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