ここプロ様、お読みいただきありがとうございます。
レビューまでしていただいたのは感謝いたします。

「ホテルセリーヌ」は私が新潟に行く際に何度も前を通る建物でして、ずーっと取り壊されないのが不思議だなと思っていたのですが、あそこが廃墟、心霊物件でYouTubeに盛んに取り上げられていたのは最近まで知りませんでした。
公式自主企画の「ご当地怪談」に向けて何か書いてみようと思った時、長野県内の他の心霊スポットは祟られそうだったので、「ホテルセリーヌ」なら怪しい噂は多々あれど、実際にあった因縁話ではなさそうだということで舞台にさせていただきました。
書くにあたり「ホテルセリーヌ」で上がっていたYouTube動画を何本か見て間取りなどは確認したのですが、実際の因縁がないとわかっていても怖かったですね。特に音も無く扉が閉まっているのは本当にカンベンしてほしいです。夜見るもんじゃありませんでした。
でも「内部を探検しているようだ」というここプロ様の感想は、そんな怖い思いをしたことが報われたようで嬉しいです。

作中で起こる怪異については、実際所有している方が跡地、建物を処分する、あるいは再利用するにあたって、あまり支障が出るような怪異を描いてしまうのは良くないと考え、怪異の原因的なものは「ホテルセリーヌ」にあるのではなく登場人物たちのそれまでの行動にあり、「ホテルセリーヌ」は単なる舞台というようにさせていただきました。

まあこうした舞台裏を聞かされるのは興ざめかも知れませんが、お許し下さい。

最後にもう一度、お読みいただき本当にありがとうございました。