第2話 僕の生きる道

「貴方は、転生したのです。」 


 どこかの誰かに言われた様な気がして、僕は目が覚めた。


「貴方は、これまで生きて来た記憶を全て削除されてしまったんです。」


 道理で僕は、自分の名前すら思い出せないでいたのか。


「こちらの不手際です。申し訳ありませんでした。」


 その金髪の女性は頭を下げた。この空白の空間で二人きりだというのに、気まずい空気だけが広がった。


 気にする必要は無いと女性に言うと、僕はこれからの事を考え始めた。


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