4帰宅目 撤退は素早く
「...ありゃ?皆がいない」
俺はそう言って部室に一旦入ると、部室の中をじっくり見回すがあの部長含めて誰もいなかった。俺はその状況を見て皆が居ないとなんか寂しいなと少し思ったが!
(この状況....帰れる...だと!?)
とすぐ気持ちを切り替え、いざ帰宅!とすぐさま部室から出ようと後ろにある扉の方を向き、力ずよく扉を開け部室をでて廊下の方を見ると。
「帰宅できると思っていたのかい?」
部長というか....皆が居て...そして真ん中でたってる部長がそう言った。一応言っておくと帰宅部の部室は部室校舎という、いかにも部室だけの校舎だからそういう名前にした小さな校舎の3階の1番端っこにある。つまり...
「逃げられないですね!」
俺は明るい口調で部長にそう言った後、すぐ部室に入るのだった。
少しして皆が自分の荷物をいつもの所に置くと俺は疑問に思ってた事を皆に聞いく。
「皆さん、なんで何時もより部室来るの遅れたんですか?」
それを聞いた部長がすぐ少し疲れた顔して話をした。
「いや実はね、帰りのHRでの先生の話?というか連絡が長かったのよ、それでね」
「普通ですね」
と俺が言うと部長以外の3人がウンウンと頷く。
「いいじゃないか別にあと、キッカは今回、帰りの575事、
少し説明しておくと俳良先生は2つ名の通り帰りのHRの時いちいち575を考える、少しめんどくさいがネタ的に人気の先生だ。
「今回は思いつかない日とか何とかで早く終わりましたよ」
俺がそう部長の質問に応えると、物華先輩がびっくりした顔で「なんで私の時はそれ無かったの!?」と言った、どうやら1年あるかないかの行動らしい。
「それで先輩方はどうして遅れたんですか?」
少しして物華先輩が落ち着き、俺は先輩達かもなんで遅れたか聞いてみた。
「私は友達と会話してて遅れたー」
物華先輩が最初に答える。確かに物華先輩は友達多いいだろうから、普通の遅れた理由だろう。
「わたしは先華ちゃんを少し待ってました」
(もしかして、先華先輩と千水先輩って...部室来る時一緒に来ているのかな?)
千水先輩の話を聞いてそんな疑問が出てきたが、(まぁそうだろうな)と1人で納得した。
「私は...ト...」
「はいこの話終了!」
千華先輩が言おうとした内容にびっくりしたが、物華先輩が急いで話を遮った。
「そうですね!」
次に俺がそう言い、部長は「そうだな!」と言ってこの話は終了する。びっくりして止まっていた千華先輩は自分で言おうとした事にハッとして少し顔を赤らめているが見なかった事に俺はした。
それから少しして千華先輩恥ずかしそうに部屋の隅にいつつも、皆椅子に座り喋りそれぞれ本読んだりしている、俺は読んでいた小説から目を離して、チラッと皆何をしているのか確認してみると物華先輩の持ってる漫画に目が止まった。
「キッカくん、どうしたの?私の方見て」
「いや、物華先輩って意外とバトル物も読むんだなって思っただけです」
「まぁたしかに私、普段は恋愛系とかギャグ系の本読んでるからね〜」
物華先輩の読んでる本は前に人気になったバトル漫画「働くそれは残像だ!」という漫画だ、確か内容は速さたけが取り柄の主人公が残像を使って敵を騙しそして倒しまくるバトル漫画で、タイトルはギャグポイが内容にギャグ要素は無く、むしろ熱い展開やシリアスがいい感じにあったはずだ。
「やっぱり、その漫画にも物華先輩の推しっているんですか?」
「1人だけいるね、
「確かにそれはかっこいいですね、しかも全然いないキャラしてますし...人気なのも納得です」
「でしょー?」
それから少して物華先輩の話を聞いて少しその本を買ってみようと思いながらも、物華先輩との会話が終わって、自分の読んでいる小説にも少し目を通すのだった。
「痛っ...」
さらに少しして小説を読んでいると、部長がそう小さく言う。
「大丈夫ですか!?」
俺は部長が心配になって、部長の方を向いてそう言うと。
「間違えて強くシャーペンの芯の方押しちゃったら少し血でちゃった」
部長がそう答えてくれたが、部長の親指から血が出てきているので、俺は自分のバックから絆創膏を取りだし部長の近くに行って絆創膏を貼ってあげようとすると部長は親指を少し引っ込める。
「自分でするから大丈夫だよ」
俺は少し考えて、一人でやるにはやりにくそうと感じたため、「やりにくそうなので俺が貼りますよ」と言った。
「いや、自分でするから」
しかし部長は頑なに自分でしようとするすると「観渡ちゃん、やってもらったら?」と千水先輩が言ってくれた、すると部長はしぶしぶこっちに親指を出してくれた。俺は血が出てる所に絆創膏を貼り、そして血が垂れているためポケットにあるハンカチを取りだして部長の手を吹く。
「貼り終わりましたよ、部長」
俺がそう言って部長の方を向くと部長壁の方を向いて顔を赤らめていた。
「部長?」
俺がそう言うと部長は慌てて俺の方を見る。
「あ、あぁ終わったのかありがとう」
「今恥ずかしがってなか....」
「あ、そろそろ帰る時間だから準備を...」
俺が思った事を言った瞬間そんなことを言ったため、(恥ずかしかったんだな)と思ったのでわなく普通に帰りたい衝動でその言葉の反動で思った事が吹き飛ぶ。
「そうですね」
そう反応して自分のバッグを取りに向かうと同時に、そういえば今日は先華先輩とゲームしてなかったと思い、チラッと先華先輩がいた方を見るとどうやら寝ているようで、自分の椅子に背中を預けて千水先輩が起こそうと体を少し揺らしている。
「代わりに起こしまょうか?」
俺がそう千水先輩に聞くと。
「大丈夫、多分もう起きるから」
千水先輩がそう言う、そしてすぐ「うーん」といいながら先華先輩が起きた。
(やっぱり保護者なんだな...)
と思いながらも、俺は「もう帰る時間ですよ」と先華先輩に言うすると、「わかった...」と先華先輩は答えて椅子からゆっくり降りて目を擦る。俺はそれを見ると自分のバッグを取り荷物を入れ背にからうと扉の前に立つ。少ししてみんな準備が終わって部室から出る、そして部長がドアの鍵を閉めようとするが今回は苦戦して10回ぐらいやってようやくしまったらしい。
(ドア交換した方がいいのでは?)
と思いつつも俺たちは家に帰るのだった。
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