一番怖かった話

1つ前の話で、心当たりがあるとだけ書いて内容は書きませんでした。

今回はその心当たりについて書きたいと思います。


旦那と付き合う半年ほど前の話です。


その日、休みだった私は自室で昼寝をしていました。

すやすやと深い眠りについていたのですが、部屋の外から話し声が聞こえた気がして少し目が覚めました。

まだ眠たい私は、目を閉じつつ耳を澄ませると女性と男性が言い争っているような声が聞こえました。


母親と父親は仕事で家にいないはずなのですが、もしかして結構寝てしまった?いつの間にか二人とも帰ってきてる、しかも喧嘩してる?と当時の私は思っていました。


そんなことを思っていると部屋とドアががちゃりと空いたような気配と、誰かが覗いているような気配も感じました。


母親か?と思っていると案の定女性の声が。かなりご立腹の様子で、寝てる私に対し怒鳴りつけていました。


ここで、不思議に思うことが。

ここまで全て気配を感じ取っているだけで一切目は開けていません。

私がめんどくさがってそんなことをしているわけではなく、まぶたが重く、目が開かないんです。

異様に眠たいんです。


普通、部屋の外で喧嘩してる声が聞こえたり、ましてや自室のドアを開けて自分めがけて怒鳴られたら目が覚めると思いませんか?

でも、眠たくて眠たくてしょうがないんです。


これは変だ、と内心焦っていると

ドアに立っている女性が突然


「「「「「死ね!!!!!!!」」」」」


その瞬間、身体の上にずしん、と何かが乗り首を締められている感覚に陥りました。

このままではまずい!と思い咄嗟に起きようとしましたが、それでも異様に眠く、まぶたも薄っすらとしかあかず、身体も上手く動かせませんでした。


なんとか必死に寝ないように薄っすら開いたまぶたを閉じないようにしつつ、ベットから転がり落ち、四つん這いでドアを開きそのままズリズリとほふく前進でなんとかリビングにたどり着きました。

それでもまだ異様に眠かったですが、何故かここは安全だ、と思いそのままリビングの床で寝ました。


1時間ほどすると自然に目が覚め、時間を見るとまだ夕方でした。

あれは何だったんだろうなあ、と思い家の中をうろうろ。

すると、やはり家には私以外誰もいませんでした。

その30分後、母親が帰宅したので念の為、昼間に家にいた?と聞くと


『仕事なんだからいるわけないでしょ。』


と言われました。


まあ、そうだよなあと思い、その日あったことを母親に話すと部屋の四隅に盛り塩をしてくれました。

それからその不思議な出来事はなくなった…と思っていた矢先に1つ前の話のことがあった…というわけです。


私が体験したとき女性と男性の声がしていましたし、

旦那も女性と男性の声を聞いたと言っていたので

もしかして同じナニカなのか!?と思い、怖すぎて旦那に二度とその話はしないで、と言った…というのが一連の流れです。


あの時ばかりは命危機を感じていましたし、自分の部屋での出来事なので、今後もここで寝るんだけど!と思うと気のせいだと思いたかったんですよね。


今は私も結婚して実家を出てますし、なんなら実家も引っ越しして別の家になりました。

なので、今はその時住んでた家がどうなってるかはわかりません。

でも、綺麗なマンションだし何か変なことがあったなど噂は聞かないので今も普通に誰かが暮らしてるんじゃないかなって思います。

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