第2話起床
朝を告げる鳥の囀りと機械音が聞こえ、目を開けると共に災厄な現実に意識が戻っていく。
「うっ……朝か」
意識が戻ったタイミングでセットしていた携帯のアラームが鳴り、枕元にあった携帯に表示されているボタンを押し、なりやまる。
カーテンの隙間から外を見てみるとまだ少し暗く、携帯の時刻を確認すると、2023/04/24月曜日 05:00と表示されており、壁紙は初期のままである。
いつもの事ながらうまく寝れないなっと思っていると大きなあくびをし、一気に背伸びをする。
背中の骨が伸びるを感じると、立ち上がると、自分の部屋から出ようと少し歩くと、床に四角い扉があり、真ん中に銀色の取っ手を掴むと、上に引っ張る。
すると、下へ続く階段が現れると、下へ降りていく。
「……今日こそ」
そう心に何かを決意しながら、降りてすぐ左の通路に行くと奥は窓になっており、左右には扉が二つずつある。
二つある扉のうち、俺から見て右の扉に歩き出す。
扉を開けると、中は洗面台があり、その隣には洗濯機が置いてあった。
一目散へと洗面台に行くと、鏡のある所に立つと、目元にクマができており、顔色が青白く不健康さを極めた男ーー屍禍羽が立っていた。
相変わらず、死んだ目つきをした顔だなっと思いながら、顔を洗ったり、歯磨きを済ませると、支度を済ませ、一階に降り、外へ出る。
俺の家は二階建ての屋根裏付けである。
外見は普通の一軒家である。
内装も綺麗であり、広さも普通である。
家族は俺を除き、母、妹、弟、父の四人家族である。
学校は七時から始まるのだが、は早い時間から出ていないといけない理由があり、学校に行く道にコンビニがあり、そこで軽食のゼリー一個を買い、近くにある公園に向かう。
コンビニから約10分、近くの公園に着くと、朝っぱらからブランコを漕ぎまくっている男性とべンチに座り、スマホを見ている女性がいた。
少しすると、俺に気がついたのか、片手を振りながら「おーい!しかっちー」
と少し声を大きく出して、俺を呼ぶ。
男性の声を聞き、ベンチに座っていた女性も気が付くと、「ヤッホ〜」
と少しのんびりとしたトーンで言う。
「……そのしかっちって言うのやめてくれ」
しかっちとは、もちろん俺のあだ名である。
「いいじゃんかよ〜」
「まぁそっちの方が可愛らしいから私は好きだよ」
この二人は俺の唯一の友達である。
男の方の名は「
何を考えてるかすぐわかるから助かる。
髪型はボサボサのショートヘヤの銀髪である。
対してもう一人、彼女ーー「
二人とも同じ中学校に通っており、時々こうやって朝早くから会ってくれている。
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