第18話 王国軍

軍というものは規律を重んじるところである。


「レジスト・ヴィレッジ!

 貴様というやつは…

 こっちにこい。今日も個人指導してやる」



規律とは

人の行為の規準として定めたものであり、

秩序とかとも言われている。



「ご主人様、これでぶってください…ハァハァ」



やはり、規律に従うというのは

不自由であるが自由だ。

言葉にすると矛盾しているように

見えるが不思議と矛盾はしていない。



「レジきゅん。今日一緒に寝ない?

 そろそろ溜まってるじゃない…ハァハァ」


俺は規律があった方が楽で好きだ。


「ギュー♪意識しちゃう?

 その情欲をお姉さんにぶつけて…ハァハァ」



むしろ、厳しい方が良いとも思う。



「…ペロペロ。

 あ、おはようございます。ご主人様。

 お身体を

 清めさせていただいております。」


俺はルールは守る人間だ。


「ご主人様の…ペロペロ。

 おへそ、美味しいです///

 あら、何か硬いものが胸に…」



なのになぜ



「レジきゅん。来ちゃった♪

 さぁ、タオルなんかで身体を隠さないで。

 お互いに洗い合いましょう。

 もちろん…ハァハァ…身体で」



なのになぜ!



「ゴシゴシ…。レジきゅん大きくなったね。

 あんなに小さくてクソガキだったのに…

 今は男前だね…ジュルリ

 前の方も洗わないとね…ハァハァ

 あら、前の方も大きくなってる…///」





俺はこんなことになっているんだ!!!!!











俺が軍人となり、数ヶ月が経過した。

そんな俺の日常は爛れていた。


主に赤青変態コンビのせいである。

変態フレイ雌犬マーガレットのせいだ。


まず、変態フレイに関してだが

夜這いや誘惑が多くなってきている。



まあ、一生乗ることはないがな


ただ、風呂に入ってるときに

迫ってくるのはやめて欲しい。

俺も男だ。色んな意味でキツイ。


そんな感じで変態フレイ

カレンや両親が

いないことをいいことにやりたい放題だ。


次に雌犬マーガレットだ。

こいつはこいつで問題だ。

いや、むしろこいつの方がヤバい。


俺の雌犬になった(無理矢理)彼女だったが

ことあることに俺にプレイを要求してくる。


訓練中も個人訓練だとか言って

俺にボコられようとしてくる。


手を抜いてくれれば、

ふざけるなと断る口実になるのだが

本気でかかってくるところがたち悪い。



おそらく、手を抜いたら

俺が付き合わなくなると

分かっているのだろう。

小賢しい雌犬だ。



雌犬マーガレットが一番ヤバいのは朝だ。

なぜかこの雌犬、俺の部屋にいる。

初めてのときは

恐怖で思わず叫ぶところだった。


そして、奉仕と言って俺が寝ているときに

俺の身体を嘗め回してくる。

朝であることもあり俺の…

いや、なんでもない。



そもそも、あんな雌犬にマスターキーを

渡しているのがおかしいだろ!!



あー、あいつ一応

真面目キャラなんだよな…


俺の前ではただの雌犬だが


こんなことばかりで俺の休む時間は

どんどん削られていく。


いっそ、受け入れた方が早いのかもしれないが

アリアのこともあり、

受け入れるわけにはいけない。



「レジきゅ~ん。お待たせ~。

 待ってた?ねえ、待ってた?

 あそこ疼いちゃった?」

今日も変態フレイは夜這いしにくる。

鍵は魔法で開けてるようだ。

変態どもに

プライバシーというものはないらしい。


「待ってもいなし、疼いてもいない。カエレ」


「そんなこと言って、

 レジきゅんの身体は正直だよ。

 お姉さんを抱きたいって言っているよ。」


さわさわ


ビク


耳元をくすぐられ少し身体が跳ねる。


「かわいい…ジュルリ」


「やめろ!そんなことはない。

 それに俺にはアリアがいる。

 お前に手を出したり絶対しない。」


「ふーん。

 アリアちゃんも初めてより

 慣れている方が良いと思うけどな~。」

挑発してくる変態フレイだが

俺にはそんなもの効かない。


「なんと言われようが断る。

 アリアを傷つけたくないんだ。」


「やっぱり、身体を落とさないと駄目か~」


そう言って、俺の方にしなだれかかってくる。


「おい、やめろって」

「快楽で満たしてあげる。あの時のように♪」


そう言って

俺の下半身に手を伸ばしてきた瞬間。


ガチャ


「失礼します。ご主人様

 本日は夜伽に参りまし…え?」



「「あっ」」




雌犬マーガレットの突然の来訪に俺たちは困惑するのだった。












「ご主人様、フレイ指南役とは

 どのような関係ですか?」

雌犬マーガレットは来るなり

俺たちの関係を聞いてくる。


「レジきゅんと私は深い関係よ!

 メーガンちゃん。」


愛称で呼ぶほど仲がいいのか。こいつら


「深い…関係///

 どんなことをしているのでしょうか?」


「そうね~。耳や首を嘗めたり。

 あとは、お互いの裸も見たことあるわね。」


「男女の関係…爛れていますね///」


「おい、そんなことはないからな。

 ただの師弟関係だから。」


俺の風評被害になりそうだったので訂正する。


「なるほど。師弟プレイですか…ジュルリ」


なにも伝わってねぇ。


「メーガンちゃんはご主人様呼びよね~。

 どんな関係なのかしら?」

触れられたくないとこを触れてくる。


やめろ。言うな。

そう雌犬マーガレットに目線で訴える。

目が合うと彼女は頷いてくる。


よかった誤魔化してー



「私はご主人様の犬ですワン。」

「誤魔化せよ!!

 なんで、頷いたんだよ!!」

「俺との関係を包み隠さずに言いな!

 って事だと思いまして…///」

「んな訳ねえだろ!この雌犬!!!」

「ァァン!!」

この雌犬マーガレットを信じた俺が悪かった。


「雌犬…いいなぁ…ジュルリ

 ねえ、私にも言ってよ。レジきゅん。」

「言うか!雌豚」

「ハフン!?」

「いいなぁ…ご主人「言わねえからな!!」」


一体でもやばいのに二体とか俺が持たない。

こいつらはもう人間ではない。

ただの獣だ。

俺はそんな獣と同じ檻に

閉じ込められた一般人のようだ。


「二人はどんなことをしているのかしら?」

立ち直った変態フレイが再度質問する。

そのまま、起き上がらなければいいのに


「どんなこと…ですか。

ご主人様はご褒美として

私のお尻にお仕置きをしてくださいます。

そのお返しということで

私はご主人様に舌で

奉仕させていただいております。」


「全部言うな!お前に恥はないのか!!」


「私とご主人様の間に

 隠すような恥ずかしいことはありません。」

キリッとした顔で俺に言ってくる。


きゅん


やだ。この人かっこいい






ってなるかボケ!!



むしろ、恥でしかない関係だわ!!




「SMプレイ…に奉仕プレイ…ジュルリ

レジきゅん!どうして私に言わないの!!

私が全て受け入れてあげるのに!!!」


「そう言うから言わねぇんだよ!!

あと、俺の趣味じゃねえから黙ってろ。

この発情豚!!」


「はぅ…」ビクン



「そうです!

 ご主人様は私を道具のように扱うのが

 大好きなんです///」


「お前だからとかじゃねえよ!!

 強制的に 

 お前がやらせてるんだろうが駄犬!!」


「…ァン!?」ビクン


これ以上、

変態どもの好きにさせてたまるか!!


「赤青変態コンビ!言っておくがな!

 俺はお前らみたいな変態じゃないんだよ。

 年中発情してるやつらと一緒にするな!

 お前らみたいなやつは

 犬小屋だか豚小屋にでも入ってろ!!

 この家畜以下のメスどもが!!」



「「ぁぁああんん!?」」ビクンビクン

変態どもは地面に倒れこむ。

こいつらと出会ってから

俺、口が悪くなった気がする。

特に赤い方のせいで。

いや、元からこんなだったかも?


グラリ


「レジ…きゅん?」

「ご主人…様?」


あれ?




視界が歪んで見える。

叫び過ぎて疲れたのかもしれない。

最近は悶々として眠れなかったしな。


だが、今は叫んですっきりした気分だ。

よく寝れるだろう。



うん、寝よう。



おやすみ、この世界



俺の記憶はそこからなくなった。








ーーーーーーーーー

おまけ


プロフィール


マーガレット・オブライエン


女 27歳


好きなもの

ロウソク

言葉責め




       NO DATA


   彼女のデータは存在しません。








ーーーーーーーーー

マーガレットは原作のレジストの立場の

前任者ですが、

名前のないモブキャラとなっております。


 


次回からシリアスパートに入ります。

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