第10話 日常と非日常

人生…


人生というものは

一つ一つのことがことが重なって出来ている。

簡単に言えば今日のことだ。

似たようで毎回違うだろ。  

1日を積み重ねることで毎日が今日となり

だから、その1日が一つでも抜けてたら

今日という日は迎えられないのである。


おっと

目の前のことから現実逃避をして

中身のない会話をしていた。

この気持ち悪いしゃべり方も

めんどいから現実に戻ろう。


レジスト・ヴィレッジ 10歳


好きなもの 妹



俺はいつも通りの日常を過ごしていた。






ーーーーーーーーーーーーーー


「お兄ちゃん」ダキッ 

「アリア、今日もなでなでか?」

いつも通りアリアがうちにやってきた。





アリアは妹になってから週4ぐらいで

うちに来ている。

流石に10歳になると大人っぽくなってきて

いつ反抗期になるかが怖くなってくる。


「私、もうそこまで子どもじゃないよ!」

「そうか…」

俺に甘える年ではないらしい。

妹の成長は嬉しいが兄離れは寂しい。


「…ん」

少しセンチメンタルな気分になっていると

アリアは両手を広げている。


「ハグして」

どうやら、甘えん坊は悪化したようだ。

それはそれで心配になるが

ここでハグしなければお兄ちゃんが廃る。


ギュ


「はわぁ~」

「痛くないか?」

アリアの身体はあったかくて

ポカポカしている。

さらに、柔らかくあまり強くすると

壊れてしまいそうだ。


「もっと強くして…お兄ちゃんを感じさせて」

「ああ任せろ」


ギュー


「ふわぁぁ、お兄ちゃんを感じるぅ…」

「お兄ちゃんもアリアを感じるぞ」


抱き合っていると手持ち無沙汰になる。

アリアの髪を至近距離で見てるから特にそう思うのだろう。


フワフワ

「お、お兄ちゃん!」

「すまん。つい」

ついつい、触ってしまった。

だけど、辞める気はない。


ギューフワフワ


「…ァァン。お兄ちゃんって私の髪好き?」

「勿論だ。大好きだぞ。」

何を当たり前のことを聞いてくるのだろうか

マイシスターよ。

お兄ちゃんは妹の全てを愛しているぞ。


ギューーギューー


「私はこの髪の毛嫌い…だったの…」

「だった?今はどうなんだ?」

こんなにいい髪なのにもったいない。

今はどうなんだろう?


フワフワ


「今は大好き!

だって、

お兄ちゃんが好きって言ってくれたから///」

「ああ、アリアウオオオオオオン!!」

「お兄ちゃん泣いてるの!?」

妹の愛らしい姿に涙が止まらない。

これはアリアがお嫁に行ったとき脱水症状で死ぬわ。


「すまん。アリア。

多分、アリアがお嫁に行ったとき

俺は脱水症状で死ぬわ。」

「お兄ちゃん!?何を言ってるの?

私と結婚するのはお兄ちゃんだよ!!」

「あ、そうだった。」

真剣に忘れていた。


アリアを妹扱いして長くなるし

最近ではお互いの両親の前でも

俺のことをお兄ちゃん呼びだ。

その事で結構カレンとはよく喧嘩してる。


ギューーーー

「忘れるほど、嫌だったんですか…」

不安になったのか抱きつく力が強くなる。

本当にかわいいな


フワフワ

「はわぁ」

「逆だよ。アリアと一緒にいるのが

当たり前過ぎて今さらって感じただけだよ。」

満足そうに抱きしめられているアリア。

俺も思わず笑みがこぼれる。


「あーーー!!」

大きな声が聞こえる。


ドーン ビタ


「おっと!?」

「お兄ちゃん?」

突然、背中に何かくっついてきたが

体幹で余裕で耐える。


「お兄さま!」

「カレンかー…ん?」

かわいい妹であるカレンの方に振り向こうとするが身体が動かない。


ギューーーーー


なんということだろう。

もう一人の妹であるアリアが力を込めているために離すことができない。


「アリアちゃん。お兄さまを離して」

「嫌だ。」

「おいおい、喧嘩はよくないぞ。

このまま二人が離れ離れになるのは

俺が悲しいぞ。」

二人に説教をする。

俺は二人に甘いが怒らないわけではない。

まあ、基本的に二人ともよいこだから怒らないけど。


「でも、お兄さまは私のお兄さまです…」

「違う!お兄ちゃんは私の許嫁だよ。」

お互い譲れないものがあるらしい。


俺として二人のお兄ちゃんなんだけどな…


「「むー」」

お互いに睨み合っている。

うん、何も怖くない。

二人とも威嚇しているつもりなんだろうけど

かわいい顔した子どもが頬を膨らまして怒っても何一つ怖くない。


「お兄さま!」

「お兄ちゃん!」

二人の妹から俺は詰め寄られていた。

どうやら、おれに矛先が向いたようだ。


「「どっちを選ぶんですか!!」



カレンとアリアがこっちを見てくる。


人生の中の選択肢というものだろう。

選ばなければ先に進めない。

だからこそ俺はーーーー





 

「どっちもで!!」ギュー


「お兄ちゃん!?」

「お兄さま!?」

俺は二人を抱きしめる。

二人と突然の俺の行動に驚いたようだ。



それにしても






選べるわけねえだろ!!!!

ゴラァァァァァァァァァァァ!!!




なんか無駄に最初格好つけてたけど


なにが人生だ!!


選択肢なんてどうでもいい!!


一つしか選べないと言うなら、

その前提が間違っている!!


俺はどっちも選ぶぞ!!



俺は妹がいればいい!!!



俺は妹が全て



ノーシスター!!ノーライフ!!



妹が人生なんだーーーーー!!!!!








ーーーーーーーーーーーーーー

おまけ


プロフィール


カレン・ヴィレッジ


女 15歳


好きなもの

◯◯◯◯

ホットケーキ



メイダー王国随一の魔法使いであり、

ヴィレッジ家の長女。

冷たい態度を取っているが

基本的には優しい少女。

努力家であり目標の人物に

追い付くために日々修行をしている。


火の魔法を使うことに優れており、

魔力量は王国随一の高さである。

さらには

感情の触れ幅で際限がなく

魔力が上がる体質を持っている。

戦い方は脳筋というわけではなく

むしろ、器用に魔法を使うことの方が多い。


実力は先のこともあり素晴らしいもので、

一年もかからずに

後衛部隊の隊長となるほどである。

前衛部隊の隊長で兄のレジストが◯◯した後は

本人の意向により前衛部隊に移動した。

その後、敵国であるセイバー帝国でーーーーー



  




  データが破損してこの先は読めません









ーーーーーーーーーーーーーー



プロフィールはゲームの話です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る