第5話 1年の成果

まあ、色々あったが俺に先生ができて一年がたった。


「とりあえず、基礎体力ために

ランニングだ!走れ」

修行中は割りとまともである。


「よし、休憩だ。

ホラ、私の作った特性ドリンクとレモンにはちみつをかけたものだ。」

休憩もちゃんと取らしてくれる。

面倒見もいい。間違いなくいい先生だろう。


「次はストレッチだ。

柔軟は基本だ。可動域を増やすんだ。」


柔軟も最初の頃はガチガチだったが今では頭までつくようになった。


「ふむ、まだ固いな。よし先生が押してやろう。」

「いえ、必要ありません。」

「口答えするな!」

そう言うとフレイさんは後ろから俺に完全に密着する形で抱きついてくる。


「行くぞ。」

豊満な胸を押し付けながら前屈してくる。


「すぅはぁ…汗のにおいイイ」


無心


スリスリ

「ウヘヘ太モモもすべすべでサソッテルノカ」


無心無心


チュパチュパ

「首筋…チュパ最高…チュパ」


無心無心無心


スリスリ

「ふむ、勃「言わせねえよ!!!」」

変態フレイを払いのける。

「もう少しでイケそうなのに」

「お前の存在がアウトだよ!!」

のストレッチが終わる。


「休憩して、次は組み手だな」

1年、修行をしてきたが

この組み手だけは成長したようには思えない。


「ぐへ」

「ボディが甘い!」


「うわぁ」

「足元を留守にするな」


「きゅー」

「攻撃の瞬間が一番隙ができるんだ!」


「ギブギブ」

「関節技にも気を付けろ。

密着されると武器は使えん。」


このように手も足でない。

化け物みたいに強いぞ。あの変態フレイ


「体術はここまでだな。

 次は魔法だ。」


「魔法はイメージが強さになる。

しかし、それは単にでかくするだけのことを

言うのではない!!」

そう、この世界の魔法はイメージが強さに変わるデカイだけの想像をすると威力に対しての想像がなくなり威力が下がるなど難しい。


「だから、こういうこともできる」

そう言ってフレイさんは自分と同じくらいの

高さの火柱を生み出す。

その火柱がみるみるうちに形を変える。

「あっ!」

火柱がフレイさんそっくりの見た目に変わる。

「こういう風に擬態もできる。」

「どういう原理でなるんですか?」

「理屈じゃないだよ。レジストくん

イメージなんだよ。

火の柱を人の形にする。」

多分、フレイさんの言ってることは常人にはできない。

火は火であるとイメージを一般人は持っている。

だから、火の玉や火柱などを作るのは簡単だ。

しかし、フレイさんの魔法は火から土を作ったり、水を作ったりできる。

火を火としてみないことが出来るからこそできる芸当である。


魔法の練習をして今日の修行は終わった。


「これは水これは水…駄目か」

やっぱり、俺にはできない。

常識を越えられていないんだろう。


「にぃたま?」

頭を抱えているとかわいらしい声がする。

そう、妹のカレンだ。

1歳になり言葉も覚えてきて散歩もするようになった。

「カレンどうしたんだ?」

「にぃたま。にぃたま」

トテトテとこちらに歩いてくる。

やはり、俺の妹は世界で一番かわいい。


足元に来たカレンを抱っこする。

「にぃたま。しゅきぃ」

「俺も大好きだよ。カレン」

変態フレイに襲われても

なんとかなるのはカレンのおかげだ。

カレンのためなら臓器だって売れる。


「カレン、見てろよ。」

「あ~い。」


カレンのために魔法を使う。

小さな玉をポヨンポヨンと弾ませる。


「キャッキャッ」

カレンさん上機嫌である。


次に玉がキラキラ光るように想像する。


「きらきら」

同じくらい目をキラキラさせている。

かわいいぞ。カレン!


そして、最後に弾けて火の花が咲く。


「わぁー」

うちのお姫様が喜んでいらっしゃる。

魔法覚えてよかった~


「にぃたましゅごい!」

「カレンありがとうな。」

カレンを抱っこしながら、屋敷に戻っていくのであった。



「レジきゅん…1年であれってやばくね?」







ーーーーーーーーーーーーーー

次の更新は

18時予定です。



自分の知識不足で勝手ながら

年月を変えさせていただきました。

大変申し訳ございます。


指摘して下さった方々

ありがとうございました!






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