第4話 変態

色々あって先生へんたいに正座させている。


「子供に正座させられるなんて……なんか興奮する。」

「で、あんたはなにがしたかったんだ?」

「…ッ。ショタのあんた呼び最高。」

「おい、答えろよ。」

「おい、とか…もっと強く言って!!」

やばい

やばい

言葉のキャッチボールどころじゃない

言葉のファイヤボールじゃねえか!

いや、何も上手くねえ

俺もどうかなっちまったのか?


「フレイさん、お願いですからなにしに来たのか教えてください。」

丁寧にお願いしよう

さすれば、道は開かれるだろ。


「ハァハァ…生意気ショタが屈服してりゅ

 …興奮しゅりゅ!!」

あーダメだ…



こいつ、無敵だよ。

何しても無駄だ。

俺にはもう無理だ。

手に負えねぇ。


「すみません。フレイさん

話が無理なら両親に言って「何かな?レジストくん」やめ…」

誰だこいつ?

何もなかったみたいに一瞬で戻りやがった。


「私が来た理由だね。

それはもちろん。

君の両親に頼まれたからだよ。」

営業スマイルのように爽やかな笑顔で言ってくる。

そもそも、聞きたいのそこじゃねえ!


「本音は?」

「ヴィレッチ家には生意気なクソガキがいるって聞いたから分からせにきた!ハァハァ」

邪だな。

危険すぎるこいつは…


「いいよ。もう違う「君は強くなりたいんじゃないのかい?」言葉を被せんな!!」

どんだけ辞めたくないんだよこいつ。


「私なら、この国一番の体術使いにでも魔法使いにでも君をできる。

触った感じセンスもあるし。」

「セクハラしてたんじゃなかったのか?」

割りとふざけながらも

真面目に仕事はしてたのかな?


「魔力の源オシリガイイである魔力源メモトサイコウが人よりかなりフトモモエロイ多いからね。レジストくんは」

「欲望駄々もれじゃねえか!!

このショタコンが!!近寄るんじゃねえ!!」

「はぅっ!!違う私ショタコンじゃない。

生意気なクソガキを屈服させたいだけだもん!!」

「もっと、ひでえじゃねぇか!?」


父上、母上…

確かに俺には魔法は早かったかもしれません。


「まぁ、それは置いておいて、

魔法は護衛のために破壊のためにも使える

体術も同じことだ。

それをふまえて、君は何のために強くなりたい?」

フレイさんは真剣な顔で聞いてくる。

さっきまで発情してたのが嘘のようだ。


「妹のためだよ。」

「妹?」

「生まれたばかりの妹がいるから

 あいつのことを守ってやりたい。」

俺の目的は変わらない。

カレンを結婚式で見送ることだけだ。


「ふふふ、ははははははは」

フレイさんが笑い始めた。


「ついに、おかしくなったのか?

 いや、元々か」

「失礼だな~レジストくんは

あーいいものを聞かせて貰った。

いいよ。君の先生になろう。」

手を差し伸べてくるフレイさん。


なんだ…

さっきまでのは俺のことを試していただけなのか。


「よろしくお願いします。フレイさん」

 俺はフレイさんの手を握る。

そして、フレイさんは笑顔になり、






俺のことをベッドに投げ飛ばした。


「握手したってことは…ハァハァ

 合意したハァハァってことだよね。」


手をワキワキさせながら

近づいてくるフレイさん《へんたい》


「やっぱり、あんたこの家からでてけぇ!!」

「いきなり外でなんてハァハァ」


こうして、俺に先生ができたのであった。


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