第3話 修行の先生
まあ、修行に関してはなんとかなった。
親にお願いして家庭教師をつけて貰ったからだ。
この世界は魔法がある。
使える属性は基本的に一種類だけ、
俺の家系であるヴィレッチ家では
髪の毛の色通り、炎属性を操ることができる。
そのため、俺は親に頼んで優秀な炎魔法使いに師事して貰うよう頼んだ。
頼んだんだけど…
「レジきゅん。疲れた?おっぱい揉む?」
まあ、そいつがやばいやつだったんだよな~
ーーーーーーーーーーーーーー
「父上!母上!
俺、魔法が習いたいです。」
俺は両親に頭を下げた。
「うーん…魔法か
まだレジストには早いんじゃないか?」
「そうね~危険ですもんね。」
こういうところはまともなのかよ~
心配してくれてありがとうな!
お花畑バカップル💢
「妹のために強くなりたいだ!」
あと、一応あんたらのためにもな
「「れ、レジスト」」
両親は号泣している。
これは貰ったな!
「魔法の先生は凄腕で街を一つ壊せる人を呼ぶね!」
「ありがとう父上!」
よし、とりあえず強くなれるチャンスはある。
「じゃあ、ついでトップクラスの体術の講義もつけてあげよう。」
「は?トップクラス?」
なんだそれはまあ体術も覚えたいからいいか。
「山に一年こもらせたり、崖から突き落として帰ってくるの待ったりする人らしくて
帰ってきた人はみんな変わったようになるらしいわね。」
母上はあらあらと話してくる。
やべぇよ!なんだそれ
スパルタってやつか?絶対しぬ!しぬ
てか、帰ってきた人が変わってるって変わり果ててるってことじゃねぇか!!
「さっそくだが、もう来てくれたぞ?」
「はや!?どっちの先生だよ」
早すぎるだろ!
話をして5分も立ってないぞ!!
「どっち?」
「体術か魔法の先生かだよ!!」
体術だったらマジでしぬかもしれん。
「さっき言ったの教える先生は一人だよ。」
「終わった…」
カレンすまん…
お兄ちゃんダメみたいだ。
「ここでいいのかしら?
手短に用件を教えて。」
カレンに懺悔していると後ろから声がする。
「おーよくきてくれたね。フレイさん」
「いいから、早く用件を言って」
気の強そうな声に後ろを向くと
長い赤髪をたなびかせて
黒いコートを羽織って黒い三角帽子をかぶったキレイな女の人が立っていた。
「私はコール、こっちは妻のモーラ」
「よろしくね~」
両親の挨拶に反応する気はないようだ。
「それでこの子がー「ねえ、君なんていうの?」」
気がついたら
お姉さんは俺の至近距離に近づいてた。
「俺の名前はレジスト。
よろしくお願いします。お姉さん」
「私はフレイ。よろしく」
お姉さんの名前はフレイらしい。
距離が近いためフレイさんのいい匂いがするがこの人はやばい人だ気を付けないと。
だけど、めんどくさそうなこと嫌いそうだし断ってくれるだろう。
「フレイさん。あなたにはこの子の「やります。」家庭教師を…え?」
はええよ!
なんでだよ!
絶対引き受けるタイプじゃないじゃん!!
「引き受けますよ。いつからですか?」
逃げよう。
カレン。すまん
お兄ちゃん逃げるわ。
「じゃあ、今日からで?」
「あらあら~いいわね~」
ふざけるなーーーーー!!
この脳内お花畑ども!!
「了解しました。住み込みでもいいですか?」
「勿論よ~」
おいおい、マジで逃げられねえ
「あいてる部屋がなければレジストくんの部屋で一緒でもいいですよ。」
「あら~いいわね~」
よくねぇよ!!
「じゃあ、行こう。
レジストくん部屋に案内して。」
そう言ってフレイさんは俺の手を引っ張って歩き始めた。
出荷される豚ってこんな気持ちなのかもな
「ここが俺の部屋で…うわぁ!?」
ガチャ
バタン
俺は高速で自分部屋に引きずり込まれた。
「はぁはぁ、レジきゅん。」
服を脱いでグラマナスなスタイルを見せようとしてくるフレイ。
「なにやってんだ!!あんた」
「ブルブル…っあんた呼びいいよ。
レジきゅんはホントにいいねぇ~」
俺の第六感びんびんしてる。
マジでやべえこいつ
「教え子になに…ハフおい、耳を噛むな!!」
「ハムハム、レジくんは耳が敏感…と」
「メモるな!離せ!
せめて訳を話せ!!」
俺のこれからこんなんで大丈夫なのか?
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