第45話この戦争を終わらせるために……

 「そうか……ご苦労であったな二人とも」


 オウキの本陣まで行き、俺達二人は報告をする。


 今回の決算は俺達人類側の大勝利で終わったのだが失うものが多かった。


バリー、アストロ、ジンバルとこちらの戦力を担う中核を失ってしまったのだ。これ以上戦をするほどの余裕はあまりない。すでにこちらも一万人ほどの損害を出して、はやく講和を結びたいとオウキは思っている。


  「今回の決戦で邪神群を統率するものは全員いなくなった。あとは奴等の黒幕がどこにいるかを知りたいのだがな」


 「確かに、それは俺も思ってはいたのだがアストロさん、その事で前から相談していた事の結果は出ましたか?」


 「うむ、なんとか座標は割り出す事に成功したのだが…奴等の黒幕は「天使」と呼ばれるかもしれないぞ?」


 「「天使」だって!!」


 オウキがイスから飛び上がりながら叫ぶ、周りの者達は何があったのかとこちらに注目し始める。


 「ちょっ!いくらなんでもびっくりし過ぎた。仮にもお前は総大将なんだ。そんなオーバーなリアクションはしないでくれ」


 「す、すみません、あまりにも話でつい……」


 「で、その「天使」は一体どこにいるんだ?」


 仕切り直すために俺は話を進める。アストロはうなづくと小さい地図を出してきた。


 「どうやら、「奴」はこの地区に潜伏しているようなんだ?」


 地図に書かれた場所を見て俺達は驚く、それは初めてアストロと会った場所のすぐ近く出会ったからだ。


 「そんな近くにいたとは思いもしませんでした」


 「あぁ、なら早速俺達で向かうとするか、流石に全てのケリをつけるのはこの三人でないとな」


 「ですね」


 「そうじゃな」


 「なら、最後の冒険に出るとするか!」


 戦争は終わった、だが俺達にはまだやる事が残っている。それを終わらすために俺達は久しぶりに三人で冒険に出る事になったのだ。


 

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