　友人がとある神社でお守りを買ったそうだ。

　知る人ぞ知る有名な神社でそこのお守りを肌身離さず持っていれば、不幸から身を守ってくれるとのことだ。

　翌日、友人が交通事故に会った

　車はぺしゃんこになってしまったが奇跡的に友人は無傷だった。

　このお守りのおかげだと、友人は息まいていた。

　数か月後、友人に病気が見つかった。

　幸い初期の病変だったらしく命に別状はないらしい。

　そんなことがあってか友人はどこに行くにもそのお守りを持っていた。

　仕事場にも、トイレにも、お風呂でさえも。

　そんなある日、友人から連絡がきた。

「自宅が全焼した。でも家族には怪我一つなかった。お守りのおかげだ」

　そのお守りが、不幸を呼び寄せているのか、守っているのか、私には分からない。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい