　夜、由希とあいつが一緒に出歩いているのが見えた。

　由希の隣に、あいつがいることが許せない。

　今までは我慢してきたが、それももう限界になった。

　あいつに対する嫉妬、そして嫌悪感が胸を支配する。

　それらの感情が行き場を求めて暴れまわる。

　由希と一緒にいるべきなのは私なのだ。

　その資格はあいつではなく、私にあるのだ。

　だから、私を見て。

　由希。

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