番外編 やっちまったお話集
EX1 豚と人力車
本編がかなり重たい内容且つ、皆さんの評判も良かったのですが、
バランス的にあまりネタ話を入れる機会がなかったので、
これからちょくちょく付け足します。
ガンガンツッコミを下さい(笑)
------------------------------------------------------------------------------------------------
大学時代、色々と経験したくて、変わったバイトとかもよくやっていました。その中で僕が、あーあれは面白かったなあっていうのを纏めてみようかなー。そういう訳で先ずは人力車のバイトをした時のことでもお話ししましょう。
先ずバランスを取るのがかなりむずいです。ミスると軽くこけます。人を乗せると更にバランス感覚が必要になります。おもしろそうじゃんw じゃあやってみるかな。バランス感覚の鍛錬にも上半身に下半身のトレーニングにもなる。そして大体乗って来るのはカップルか女の子。
「いつから付き合ってんすか?」
「どっちから告ったんすか?」
「ラブラブっすか?」
みたいに好き勝手に風景の説明とか無視して笑わせてましたね。なぜかリピーターが付くくらい人気の人力車引きの兄ちゃんでしたよ(笑) そして全身も良い感じで鍛えられて足腰のトレーニングには最適でした。かなり体幹も鍛えられたと思います。
「うーむ、お客を笑かせてお金も貰えて体も鍛えられる。なんて美味しいバイトだ」
などと甘いことを考えていたある日。その日のバイト時間も終わりに近づいて来て、程よく疲れて来ていたとき。二人組のおばちゃんから声を掛けられました。
「お兄ちゃん、あらホンマにイケメンやねえー。人気なんやって? ずっと探してたんよー」
「乗せて貰えるかいな? ちょっと重いとは思うんやけどー」
冷静に考えたら断るべきでしたね。当時の僕が大体50㎏程度の体重でした。まあ絞ってたのもありますけどね。どう見ても僕の体重×2が2体、ちょっとどころではなく重いはずです。多分僕の4倍の重さです。
でもその時の僕は「俺何でもできるな。無敵やわ」とかかなり大学でもイキってたガキでした。なのでっ断るとか考えもしない。乗せた分だけ歩合も入る。
「大丈夫っすよー! 今日はこれで終わりやったんですけど、もう一回くらい楽勝です! どうぞどうぞー」
と、流れるように2匹の豚を人力車に乗せました。ぎゅうぎゅうに客席に詰まる2頭の2t。あれ100㎏って1トンですよね? トンが2トンです。
「じゃあ行きますよー」
と言ってグイッと腰と下半身、それからぐっと腕に力を入れて平行に持ち上げたときでした。腰がメキッっていう妙な音を体内で立てました。おっとぉ、これはヤヴァイんじゃねえの? 腰が悲鳴を上げてるぜ、KAZU?! ふん、知ったことか、俺に持ち上げられないものなどこのバイトをし始めてから一度もねーぜ! 行くぞ俺!
そうしてグイッと前に踏み出した時でした。世界がぐるんと1回転して、僕は取っ手の部分に宙釣りになってました。おお、アイムフライング!!!
??????どうなったん?????? 取り敢えず俺は生きているが、空中に留まっているみたいだなあ。そして下を見下ろすと、ひっくり返った人力車の本体とその中で目を回している豚が2匹。こいつはやっちまったぜ! まさか重力に裏切られる程の勢いで宙釣りになるとは……!?
周囲の観光客はポカーンとしたり大爆笑したりで周囲は大騒ぎです。それに僕が飛び降りたら真下の豚にトドメを刺すことになるのでずっと懸垂状態。いつまで続くんだこれ? などと思っていたら先輩達が数人やって来てくれて救出してくれました。
いやあ危なかったですね。取り敢えず豚も救出されたし、謝罪しときました。
「いやいや、ウチらが重過ぎたんやねー、ごめんねー」
「しっかしすごい体験したわー」
全くだ、体重を考えてから来い! さっきまでとは思考が逆になってます。都合のいい頭でしたから。そして先輩から、
「KAZU、お前さー、あれどう考えてもお前の4倍あんぞ? 何で断らんかってん?」
「いやあ、『俺なら逝ける』って心が叫んだんすよ。マジで逝きかけましたけど(笑)」
「いや、マジで面白過ぎるけどさあ、もうちょっと現実見ような。何でそんな意味不明なところで無駄に熱いん?」
「マジ、
「いや、意味わからんから! とりあえず体重差考えて乗せろよ。お前は俺らより小さいのに馬力がすげえから判断が難しいんやろうけど」
ということで、自分の体重×4は無理だということを知った日になりましたね。皆さんも重いものを持ち上げるときは注意してくださいね!
------------------------------------------------------------------------------------------------
久々の更新でした。今後はまあこういうネタ系をぶっこんでいこうと思います。
みなさま気軽にコメント下さいませ( ´∀` )
今回のノートはこちらです。
https://kakuyomu.jp/users/kazudonafinal10/news/16817330666481931915
で、そんな僕が連載しているファンタジーです。良ければこちらを眺めてやってください! お願いします!
OVERKILL(オーバーキル)~世界が変わろうと巻き込まれ体質は変わらない~
https://kakuyomu.jp/works/16817330653523704177
Amazonのkindleとbook版でも発売しております。
それではまた・・・なんかネタ思い出したら書きます!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます