KAC20243 異世界では、「箱作り」で「勇者」になれ!「異次元のあの対策」?
冒険者たちのぽかぽか酒場
第1話 ラストが、エモい!なぜ、異世界では「箱作り」が勇者のあかし?箱勇者になるコツって?
今、異世界では「箱作り」が注目されている。
「僕、大きくなったら、箱勇者になりたい!」
そんな声が聞こえてくるのも、フツーになってきた。
友だちの1人は、ついに「箱勇者」に転職したようだ。
ちょっと、うらやましい。
こちらは、その友だちのサポートをすることに決めた。
本音は、これを聞き出したかったからか?
「箱勇者に転職するコツを、教えてよ」
みたいな。
が、なかなか教えてもらえず。
友だちは、こういうことばかり言ってくる。
「君は、本当に箱勇者になりたいのか?なるのには、自分自身を捨てる覚悟が必要なんだぞ?」
はあ?
…で、あ!
見たことのないような、でも、見たことのあるようなモンスターが現れたぞ!
このモンスターは…!
「ど、どうした?」
箱勇者な友だちが、変な魔法をかけはじめた。
「ハコー!」
あたりの空間が、ゆがみ…!
「あ!」
入れ物らしき形が、現れた。
「こ、これが…」
「そうさ。これが、箱勇者にしか呼び出せない箱だ」
その箱が、皆が「働かないおばさん」と呼んでいるそのモンスターに食らいつく!
すっげええ!
これが、箱勇者の力なのか!
「若い世代をバカにするおばさんを閉じ込められるくらい魔法力のある箱を、作る」
それができるのが、箱勇者なんだな?
「異次元のおばさん対策ができる人」
勇者だな。
たしかに、勇者だ。
とりま、納得。
そうして、友だちに、自然にタイミング良く聞き出していた。
「いいね!どうしたら、そういう力を使える勇者になれるんだい?」
ついに、聞いてしまったぞ!
すると、箱勇者な友だちの顔が真っ赤に変わる。
「…あのさ。君、さ。エレベーターとかの箱の中で、さ。知らないおばさんと、一緒になってさ。お互い、ペロペロしあってさ。それができる勇気、ある?箱勇者になるのって、苦行だよ。正直、あんなことをしてまで箱勇者になって良かったのかって、思っているよ」
それ以上は、聞かなかったことにしている。
もう、勇者とか、そういうのいらない。
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