第26話 【オアハカ】



 翌朝、寝ぼけたままのつかさをなんとかたたき起こし、私たちは予約しておいたタクシーに乗ってレオン・グアナファトバビオ空港へ向かった。飛行機は、またまたエアロメヒコ航空、メキシコシティ経由だ。メキシコシティ発が、朝の9時35分じゃ、早すぎる。私やつかさには酷過ぎた。メキシコシティ空港で乗り換えの前に二人ともサンドウィッチで朝ごはんを取った。

この飛行機の時間が早かったせいで、オアハカ空港へは昼前に到着した。ここにもツアーが用意した車が待っていて、他のツアーのグループを約15分ほど待って出発した。

オアハカでのホテルは、オクサナ・リアルというところであった。外から見ると一階建のレモン色の壁にこげ茶色の窓の枠。グアナファトでもそうであったようにやっぱり 小さい入り口と窓には黒い柵がついていた。全体的に植物がたくさんあり、玄関の屋根には赤や紫、オレンジ色の植物を植えたテラコッタがたくさん並べてあった。中庭にも植物があり、楕円形のプールがあった。部屋は、絵が掛かった白い壁に、ピンク、黄色、白のメキシコらしいカラフルなカバーのダブルベッドが二つ並んでいた。部屋もベッドもグアナファトよりもやや狭くて小さく、つかさとの距離も近まりそうで、私は嬉しかった。

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