第47話 品種論・シェルティは島で生まれた
同じような見た目なのに、大きさが違う犬って、見たことありますか?
例えば……
①スタンダード・プードル(大)とトイ・プードル(小)とティーカップ・プードル(極小)
②スタンダード・ダックスフント(大)とミニチュア・ダックスフント(小)
③ラフ・コリー(大)とシェットランド・シープドッグ(小)
実は、①②と、③の成り立ちは全く違います。
①②は、人間が小さい犬を作りたくて品種改良したもの。
じゃあ③は?
ということで、今回は、シェットランド・シープドッグが生まれた理由についてです。
シェットランド・シープドッグ。愛称、シェルティ。
この犬種は、スコットランド本土のラフ・コリーが、シェットランド島に持ち込まれて生まれました。
シェットランド島は、スコットランドの最北にある島。
イギリスの一番北の領土であるスコットランドの、そのまた最北。寒~いところです。
夏でも最高気温は15℃。動植物に厳しい寒さなので、食料に乏しい。
そういうわけで、シェットランド島の動物達は小さく進化し、食料が少なくても生きていけるようになりました。
その例が、シェットランド・シープドックなんです。
つまり、あの姿は人工的なものではなく、自然の力でできた天然物なんですね~
元々、羊を追いかける役目の牧羊犬のシェットランド・シープドッグ。
今は、もっぱら愛玩用です。
あの顔回りのふわふわの毛。ぎゅっと抱きしめられるサイズ。なんとも愛らしい~
あの姿は、過酷な環境で生き延びた証でもあります。
尊いー!
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