第46話 解剖学・瞳がきらめく理由

 夜にライトを持って森やサバンナに出かけると、動物達の瞳がキラリと光る。

 テレビとかで見たことありますかね?

 あれは、目の中にある反射板的な構造(タペタム)のせい。

 タペタムがあると、夜目がきくようになります! 


 夜目がきく原理はこうです。

 ・目の中に光が入る

 ・光が網膜を刺激する(一回目)

 ・網膜の後ろにあるタペタムで光が反射する

 ・反射した光が網膜を刺激する(二回目)


 つまり、光を2倍に増幅して網膜を刺激するんです。

 これのおかけで、光が少ないところでも目が見えます。

 便利でいいなぁ~

 と、思いきや。ものがぼやけて見えるというデメリットも。

 レーザー光線を鏡で反射して、同じ場所に打ち返すのって、いかにも無理そうですよね。

 それと同じで、一回目と二回目の網膜刺激は同じ場所でない。そうすると、老眼みたくぼやんと見えるそうな。

 うーん。やっぱり、あんまり羨ましくない?


 小説やマンガで、吸血鬼や獣人の目が光る、という描写をみかけます。たいてい美男美女だったり。

 でも、目が光るということは。見目が麗しくても、実は視界は老眼レベル。

 あんなこんなロマンスも、なんだか笑えちゃう。ぷぷぷ~。


 ……ええ、分かっています。こんなことでニヤニヤしている私は、紛うことなき変人です。

 えっへん!

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