第33話 生理学・牛は微生物に生かされている
牛とかの草食動物は、草だけを食べて生きていけます。
昔、家庭科の授業で四大栄養素について習いましたかね。4つはこちら。
①糖質
②タンパク質
③脂質
④ビタミンやミネラル
生きていくために必要な栄養素は、人も牛も基本的には同じです。
でも、牛が食べる草には、④しか入っていない。
それでも生きていけるのは、牛の胃に住んでいる微生物のおかげです。
微生物たちは、草を発酵させて①糖質と③脂質を作ります。牛はそれを利用しているのです。
微生物は胃の中で待ってるだけでエサにありつける。牛は栄養補給できる。
win-winな関係だね!
と思いきや。...あれ、②タンパク質は?
微生物目線だと、こういうことです。
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微生物A:「この家ぬくぬくしてるし、何もしなくてもエサが来るから最高!でも最近、友達の微生物Bを見かけないんだよな。どこ行ったのかな?」
微生物C:「お前、何言ってるんだよ。Bはもう消化されたじゃないか」
微生物A:「...え?」
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つまり、牛は微生物を吸収して②タンパク質を摂取しています。
微生物を全部吸収しちゃうと、食べた草が発酵されず困るので、ちょっとずつです。
うーん。微生物の目線になると、なかなか猟奇的。
ところで、この微生物。草を発酵させるときに、メタンガスを出します。
牛のげっぷや糞に含まれるメタンガスは、温室効果が二酸化炭素の27倍。地球温暖化に影響ありです。
そこで賢い人たちは考えました。
「このメタンガス、何かに使えないかな!?」
今、メタンで走る車が開発中らしいですよ。実用化するといいなぁ~
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