第26話 繁殖学・出産は春を目指せ
春になると、鳥でも猫でも赤ちゃんが生まれてにぎやかですよね。一年で、一番心地よい季節です。
動物達は、気候のいい春に出産することを目指します。寒くてごはんがない冬に出産するのは、ごめんこうむりたいのです。
でも、動物によって妊娠期間は全く違います。なのになぜ、みんな春に出産するのか?
それは、春に出産するよう、逆算して妊娠するからです。
例えば馬は、昼の時間が夜よりも長くなる時期(春)に発情します。春に妊娠して、11カ月後の春に出産します。猫も同じく、春に妊娠して、2ヶ月後の春~初夏に出産します。
ヤギや羊は、夜の時間が昼よりも長くなる時期(秋)に発情します。秋に妊娠して、5カ月後の春に出産します。
良くできてますよね!
「あれ?でも、猫って秋もニャア~ってうるさくない?」って人もいますかね?
そう、猫は基本的に春だけ発情するはず。でも、セオリーから外れて、秋も発情しちゃう子がいます。
それは、栄養状態が良くなった子達です。いつでもごはんが食べられれば、余ったエネルギーは繁殖に回します。
野良猫に餌をあげると、猫が増える理由はこれなんですね~
栄養状態が良くなり、季節に左右されずに繁殖するようになった動物もいます。犬や牛です。
彼らは人間と長く一緒にいて、食べるのに困らなくなったので、出産する時期を選ばなくなったのです。
これは果たして、進化なのか退化なのか...
もし人間がいなくなったら、犬や牛も季節発情を取り戻すかも!?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます