第23話 公衆衛生学・猫は全員パスツレラ菌持ち
ペットとキスしてはいけない。どこかで聞いたこと、ありますかね?
これは、人が病気になるからです。
犬の75%は、口の中にパスツレラ菌を持っています。猫の口では、なんと100%。猫は爪にも25%の確率で持っています。
野良猫でも、室内で大事に飼われてる猫でも、老いも若きも、等しくパスツレラ菌はいます。
可愛さとは無関係なんですね~
普通の人がパスツレラ菌に感染すると、熱が出たり、リンパ節が腫れて痛くなったりする程度です。でも、免疫が低下している人では命に関わります。
なので、ペットと距離感が近すぎる飼い主さんを諭すのは、獣医師の役目。
「ペットと同じ食卓で食事しないでね。一緒に寝たり、キスするのもやめてね」
と、診察室で偉そうに言うわけです。
...でも、分かってるんです。犬猫が舐めてくるのは親愛の証。
飼っている犬に口を舐められると、「口くさっ!パスツレラ!」と言いつつ、ニヤニヤしてしまう自分がいます。
やっぱり嬉しいんだよ!
後で口は洗いますがね。
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