第17話 内科学・馬はナイーブ

 獣医学はもともと、軍馬の健康管理から発展してきた学問です。

 今や、馬は乗馬クラブか競馬場でしか見かけません。でも、自分達のルーツなので、獣医師は馬についてかなり習います。


 さあ、馬の姿を想像してみてください。

 すらりとした長い脚、ダビデ像のような筋肉美。まさに走る芸術!

 そう、馬は走ることに特化して進化しました。そのせいで、他のパラメーターに数値を振りそこねました。

 図太さや丈夫さがないのです。


 例えば性格。臆病だし、周りの音や光がすごく気になっちゃう。

 競馬用の馬が、フルマスクやアイマスクを着けているのを見たことがありますか?

 あれは、プロレスのマスク的な飾りではなくて、着けないと「怖いよ、走りたくないよ!」となっちゃうからなのです。

 競馬のレースで馬が止まったら、ちょっとした事故ですよね。馬券が飛びます。

 個体の性格によって、目を隠したり耳を隠したりするのです。


 あと、馬はとにかく腹痛になりやすい。

 神経質な性格に加えて、体の特徴が原因です。胃が小さめで、吐くことができなくて、腸の固定がゆるくて...。何でそんな作りなの?ってくらい。

 食べすぎても、冷やしても、ガスが溜まっても、移動で疲れても。とにかく腹痛になります。それも、人間の腹痛とはレベルが違って、死んでしまったりする。

 難儀な生き物ですね~


 ちなみに競馬。ギャンブルの中でもかなり「当たる確率」が高いんだとか!宝くじより断然いいらしい。

 初めて競馬に行ったとき、ギビナーズラックで当たったことがあります。

 100円で買った馬券を機械に入れて、700円が戻ってきたとき、「こりゃまずい」と思いました。

 かつてないほど、ドーパミンが出たんですよね~。

 その日、追加投入した1000円は紙クズになりました...

 お酒とギャンブルは嗜む程度が吉ですね!

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